〜子守唄でみんな寝るのに五条だけ様子がおかしい話〜 「え、どういうこと?」
膝枕をしてと言われたので、彼の頭を乗せ子守唄をうたってあげたら彼の様子がおかしくなった。
(目がガンギマッてる……)
ギラギラと下から見上げてくる姿が怖すぎて
思わずひぇっ、とマヌケな声がでる。
「す、すこしでも、眠ったらどうかな……」
せっかく仮眠が取れそうなのに、逆に目が冴えわたっていたら意味がないじゃないか。とりあえず落ち着こ?トントン、と胸を上をやさしく叩き安眠へと誘う。眠れ眠れともはや念みたいになっているがこの際気にしない。
まばたきすらしない彼に、もうこれホラーだと思っていたら、突然下から、
「すげー、ムラムラする」
「……は?」
え、ム、ムラムラ?ウトウトじゃなくて?
ちょっと意味がわからない。その間も彼はブツブツと話していて。
「お前の子守唄、ヤバい」
「休まるどころか興奮する」
「あー、もうヤバいかも」
なんでそうなるの!!?
他の子達はみんなスヤスヤ寝てくれるのに……!!
1人だけおかしなことになるとか、もうバグじゃん!?
「ごめん、ムリ。我慢できない」
「……へっ、そ、それはどういう……」
「ん?お前を食べさせて、って意味」
なぜかウィンクされそのまま押し倒されてしまったのだった。
おわり。