台所に手をついて潮を吹くだけの話ひどく奥を突かれる度に、シンクに積み上がった食器たちが揺さぶれる音を立て、時として滑り落ちてしまう。彼奴のハッキングでナカの構造を限りなく淫らかなモノにされた俺は、押し寄せる快楽の波に、ただ我慢するように従うしか術がなかった。
「んっ……カート、きもちい?」
「ぅ…っ、んっ……く……っ、」
そう声を漏らしながら、彼奴は馬鹿みたいにデカいブツで俺のナカを掻き乱す。勝手に取り付けられたシリコンパーツは情けない汁を溢れさせ、それにイイと応えるように音を上げた。
最悪、最悪、最悪──
俺は彼奴とヤる時、屈辱に近い感覚に襲われる。まるで酷い恥ずかしめを受けているような感覚だ。獣のように身体を貪られ、俺も欲に腰を揺らし、阿呆みたいに喘ぎ散らかす。だのに気持ちよくなってしまって仕方ないのだから、俺は本格的に沼にハマってしまったのかもしれない。
くぽんっ。彼奴はブツを一度抜く。
「ねぇ、奧までイってみたくない?」
「ゃ、やめろ……やめろっ、」
「ねぇいいよね、いいよね?」
それから肉が裂けそうなほどのブツを、奧まで無理やりさし込まれる。もう、何が何だか分からなかった。
「ぅ……ぁ、…ぁっ……!」
──奧まで、もっと、奧まで。
彼奴の思うことなんざ用意にわかる。だからこそ、身体中が危険信号を発していた。これ以上はダメだ、本当に、可笑しくなる…!
「ッ〜……ッ!」
俺は白目を剝いて、プシャァッ、と盛大に潮を撒き散らしてしまった。それはあまりにも情けない屈辱で、頭が真っ白になるほど気持ちがいい。
「ははっ、なにそれ、最高じゃん」
「や、めッ、……も…、死゛ぬ……ッ」
「よかったじゃん。死ねるよ?ねぇ、いいじゃん。一緒に死のうって約束したし、ね?」
ぐちゃぐちゃに壊された身体の奥で、また震えが止まらない。俺はビチャビチャと潮をこぼしながら、気が狂ったように喘ぎ続けた。マックスが結腸付近までガンガンと腰を突く。シンクから落ちた食器がカランと音を立てたのが、やけに遠く聞こえた。
「…ぅ、ぁッ……壊れ、…ッ…!」
かすれた声でそう零すと、マックスは笑って応えた。
「壊れてもいいよ。俺が直すから」
その声にぞわりと背筋が震える。屈辱か、安堵か、自分でも判別がつかない。ただ、何度も突きつけられるその言葉に、抗えなくなっていった。激しく奧を突かれる衝動は止まない。それどころか、一層に動きは卑劣さを増している。
「愛してる。愛してるよカート」
「ぁ、あぁ……っ、す、すきッ……」
どこまでが自分の声で、どこまでが彼奴に引き出されたものなのか、もう、分からなかった。
壊される恐怖と、愛される快感と、そのすべてがないまぜになって……俺はただ、抗えずに縋りつくしかなかった。
「……ねぇ。ずっと一緒だよ」
耳元に落とされた囁きが、甘い鎖のように絡みつく。
抗う術なんて、とうの昔に失っていた。
息も声も涙も、全てを此奴のものにされながら、俺はこぼれそうな熱を果たすのだった。