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    糸宮 キョロ

    ボツにしたものやpixivに投稿するほどでもない短編ものなどを供養する場になると思われる。所謂ごみ捨て場。

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    糸宮 キョロ

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    USBメモリの奥底から発掘されたスマブラ舞台のしょーもな短編。恐らく既出ネタなのは許して。コウノトリで運ばれてきた系兄弟とその他ファイターの認識のズレの話。

    「赤ちゃんってどこから来るの?」
    事の発端はネスのそんな一言だった。
    「んっ!」
    「うわっ、汚ぇ!落ち着けよ、クロムさん!」
    「あ、タオルはそっちです………えっと、ネス君はどうして急にそんなことを?」
    思い切り咽るクロムを介抱するリトルマックを横目に見ながらカムイがネスに聞く。
    「あのね、僕のあなぬけねずみに赤ちゃんが産まれたんだって。だから気になったの。で、赤ちゃんはどこから来るの?」
    「え〜っと………」
    「赤ちゃんはタマゴから来るよ!」
    「「ヨッシー!」」
    大人達が一斉にヨッシーに向かって親指を立てる。
    ………が。
    「それはヨッシーの話でしょ。僕は人間がどうなのかが知りたいの!」
    どうやら藪蛇らしい。
    悪いことは続くもので、ネスと一緒に遊んでいた子供達が便乗し始めた。
    「僕も気になります!」
    「僕も〜!」
    「あぁあ、リュカに子供リンクまで………」
    ルフレが僕も僕もと手を挙げた子供達の人数を数えて目を回す。
    「ルフレさん、しっかりしてください!」
    「やぁ、みんなどうしたの?」
    「わわっ、なんか負傷者もいる………」
    「マリオさん、ルイージさん!実は………」
    カムイが二人を呼び寄せ、現在の状況を耳打ちする。
    「なんだぁ、そんなこと?」
    「正直に言えばいいのに。」
    「な、何言ってるんですか二人とも!あんな年端もいかない子供達に………」
    「そうっすよ!純粋無垢なあの子達にそんなこと言えないですよ!」
    「別に大丈夫でしょ。」
    「言わないなら僕たちが言うよ。」
    「え、あ、ちょっと!!」
    しびれを切らした二人はなんでどうしてを繰り返す子供達に歩み寄った。
    「ねぇ、マリオは知ってるの?」
    「ルイージは?」
    「もちろん知ってるよ。」
    「そうなの!?じゃあ教えてよ!他のみんなに聞いても意地悪して教えてくれないんだ。」
    「絶対言っちゃ駄目ですよ、二人とも!」
    大人達がそう言うが、二人は聞こえていないかのように綺麗に無視する。
    もう駄目だとカムイらが目を覆い、リトルマックが二人の口を抑えにかかったが、二人が同時に言ったのは大人衆の予想を大きく裏切るものだった。
    「赤ちゃんはね、コウノトリが運んでくるんだよ。」
    「「そうなの!?」」
    「そうだよ。コウノトリがお父さんお母さんのところまで運んでくれるんだ。」
    「………なんとかなったんですかね?」
    「多分………」
    カムイとリトルマックが顔を見合わせ、首を傾げる。
    答えを得た子供達はやがて静かになり、外に遊びに行ってしまった。
    「え〜っと………ありがとうございました、お二人とも。」
    「大したことはしてないよ。な、ルイージ。」
    「うん。」
    「いや〜、でも上手いこと誤魔化しましたね!」
    「ですね!本当のこと言ったらどうしようかと思いましたよ………」
    「え?僕たち本当のこと言ったけど?」
    「「え?」」
    「え?なんかまずかった?」
    「本当のことって………まさかどさくさに紛れて言ったんですか!?」
    「紛れるも何も………みんな聞いてたでしょ?」
    「いやいやいや、聞いてないっすよ!」
    「てか、本当のこと言うってどういう神経してるんですか!?」
    「え?別に大丈夫でしょ?そんなに言っちゃいけないことなの!?」
    「そうですよ!タブーですよ!」
    「「コウノトリが赤ちゃんを運んでくるってことが!?」」
    「「「えっ!?」」」
    呆然とするマリオブラザーズを除く大人達。
    「兄さん、知ってた?」
    「知らなかった………でもコウノトリの何が駄目なんだ?まさかNGワードだったの?」
    「分かんない………でもなんでコウノトリがNGワードなの?」
    「ちょっとちょっと、一旦ストップ!」
    マリオブラザーズの会話をルフレが遮る。
    「あの、お二人とも。赤ちゃんがどこから来るのかご存知ですか?」
    「「コウノトリが運んでくるんでしょ?」」
    おんなじ方向に首を傾げる二人。
    「………ちょっと、みんなこっち来てください。」
    ルフレがマリオブラザーズ以外の大人を収集する。
    「お二人、まさかコウノトリが運んでくる説を本気で信じてるんですかね?」
    「でも二人とももう26っすよ?知らないわけ無いと思います!」
    「でもあの反応はマジなんじゃ………」
    「いやいやいや、今が一番ってぐらいの男盛りなのに知らないってのは流石に………なぁ。」
    「そうですよ!お二人ともパートナーがいるのにまさかおてて繋いでおしまいは………」
    「でもあの目は本当に知らない感じだったじゃないですか。あんな顔で嘘をつける人いますか?」
    「確かに………あの二人絶対嘘つけないタイプの人ですし。」
    「「「う〜ん………」」」
    大人達の頭痛の種は消えそうにない。
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    糸宮 キョロ

    DONE一応pixivに上げてる「%」の世界線ではある。故に全てが狂ってる。名前がワリオとワルイージなだけ。ぬるい性描写とがっつり飲酒描写(飲んでるのはワルイージだけ)あとは安定のキャラ崩壊・口調崩壊・世界観崩壊。海よりも深い懐をお持ちの方のみ読んでください。これを読んで気分を害しても私は一切の責任を負いかねるので。
    「テキーラなんてさ、度数が高いばっかだと思ってたけど………こういうのはいいよな。」
    ベッドの縁に腰掛け、屈託のない笑顔でショットグラスを傾けるワルイージ。40mlの琥珀色が重力のままに薄い唇の間に流れ込んでいくその様をベッドに横たわって眺める奇妙な時間が静かに流れる。暇だ。
    「ん、甘い。」
    沈黙と退屈に耐えかね大あくびをする自分を他所にそんな感想を呟いているが、正直自分には分からない。果物のような香りがするとか蜂蜜に似た甘みがあるとか言われて飲んでみたものの度数の強い酒特有のアルコール臭さと喉が焼けるような感覚にギブしたことが何度もある。味なんて、剰えその中に隠れた甘みなんて感じることすら叶わない。そもそも甘みなど存在するのだろうか、ワルイージがデタラメを言っているのではと思えてくる。
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