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    糸宮 キョロ

    ボツにしたものやpixivに投稿するほどでもない短編ものなどを供養する場になると思われる。所謂ごみ捨て場。

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    糸宮 キョロ

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    どうせ誰も描いてくれないだろうという諦めと滾ってしまった幻覚と性癖を詰めました。YouTubeとpixivとメモを反復横跳びしながらの1時間クオリティなので出来がひどい。

    キングテレサ×ハーピールイージ短文注意!
    ・息をするようにキングテレサ様が擬人化
    ・謎世界線
    ・ハーピーに関する設定の捏造
    ・ツイートの通り、孵化する推しが書きたかっただけなので全体的に投げやり
    OK?



    「きっとお眼鏡にかなうと思いますよ。」
    仕立てのいいスーツに銀縁のモノクルを掛けた男は自信満々にそう言うと、キングテレサの足元に跪き、その腕に抱えたアタッシュケースを開いた。
    「こちら、世にも珍しいハーピーの卵でございます。」
    革張りのアタッシュケースの中、濃色の天鵞絨に包まれるようにしてちょうどテレサくらいのサイズの卵が転がっている。キングテレサはきゅうと目を細め、「生きてるのか?」と疑り深けに問いかけた。
    「はい、もちろん。恐らく一週間後くらいには孵化します。叩けば応えてくれますよ。」
    触ってみてください、と男が言うのでキングテレサは手袋を取り、薄い緑褐色の模様の浮く殻を人差し指でコツコツと叩いた。
    すると………
    「おぉ。元気だな。」
    「でしょう?」
    中から返ってきた振動に、大きな口が機嫌よく三日月形に吊り上がる。尖った牙が覗いたが男は怯むことなく、そうでしょう?と穏やかに微笑んだ。
    「孵化はいつ頃だ?」
    「恐らく一週間後くらいでしょう。殻の模様が鮮やかになるのが目印です。」
    「よし、買った。いくらになる?」
    「ありがとうございます。お値段の方は………」



    「キングテレサさま!おかえりなさい!ケケケ!」
    「あぁ、ただいま。」
    「んん?キングテレサさま、それって…?」
    ふよふよと出迎えたテレサが、キングテレサが小脇に抱えるアタッシュケースに興味を示す。キングテレサがその視線に応えて錠を開けると、廊下の向こうを漂っていたテレサも寄ってきて皆一斉にその中身を覗き込んだ。
    「たまご?」
    「そうだ、卵だ。ハーピーの卵らしい。」
    「たべるのか?」
    「いいや、食べない。あと一週間もすれば孵るらしいからそっとしておくんだ、分かったな?」
    「ケケケ、わかった!わかった!」
    くるくる旋回するように飛んでいくテレサたちを見送り、キングテレサは自室へ入った。
    アタッシュケースをデスクに置き、城の模様替えをしていたら出てきたアンティークの鳥籠を運んできた。大きめのオウムくらいは飼えるサイズなので、孵化してしばらくは使えそうだ。魔法で埃を払い、天鵞絨を下に敷き詰める。
    「無事に孵れよ。」
    そう声をかけて殻にキスを落とし、籠に入れる。期待に応えるように卵は中から微かに震えた。



    それからキングテレサは四六時中卵を眺めて過ごした。薄い緑褐色の模様は鮮やかな緑色になり、一週間と二日が経った頃にはついにヒビが入った。
    キングテレサは卵を鳥籠から出し、清潔な白いタオルの上に乗せた。
    「よしよし、頑張れよ。」
    ペキペキと殻を割る音の中にぴぃぴぃと鳴く声が混じる。正直焦れったい光景だがそれ以上に愛おしく、キングテレサは機嫌よく話しかけながら見守った。
    そうこうしているうちにヒビはどんどん大きくなり、隙間から殻を割ろうと蠢いているハーピーの羽が覗くようになった。
    卵はハーピーの動きに合わせて震えたり揺れたりを繰り返していたが、ハーピーが一際大きく動いた時にころんと転がってしまった。
    ぺきゃりと湿ったような乾いたような音とともにハーピーのぴゃあという甲高い鳴き声が聞こえて、キングテレサは焦った。
    しかしハーピーはそのままもぞもぞと殻の中から這い出してきた。
    「はは、無事か。ならいい。ゆっくりでいいからな………」
    その声に促されるようにハーピーは羽を震わせたり首で殻を跳ね除けたりしながらゆっくりと姿を表した。
    …そしてついに、体全体が外へ出た。
    「おぉ、終わったか。初めまし、て………」
    産まれ落ちた新たな命に挨拶しようとしたキングテレサは思わず口を噤んだ。
    羊水代わりの卵白で濡れそぼった、殻の模様と同じ鮮やかな緑の羽に燭台の蝋燭の灯りを鈍く光らせ、初めての外気にはくはくと口を動かすハーピー。骨と皮ばかりの鳥の脚をタオルの繊維に引っ掛けてしまってはびくびくと震えて鳴き声をあげている。
    それを見たキングテレサはタオルではなく藁か何かにするべきだったかと少し後悔したが、それ以上の混乱に見舞われていた。
    「お前、その顔………」
    ハーピーの顔は何故かルイージと瓜二つだった。
    海のような青い瞳も、丸い鼻も、立派な髭も何もかもそっくりだった。栗毛色の髪は濡れていてもなおルイージと同じようにぴょこんと双葉のようなあほ毛が飛び出している。
    「ぴぃ」
    キングテレサが信じられない気持ちのまま穴が空くほど見つめていると、ハーピーは甲高い声をあげて体を震わせてまだ体にくっついたままの殻を取り始めた。
    一瞬輪廻転生を疑ったが、いくら矯めつ眇めつしてみても目の前にいるのはまだ臍の緒がくっついているような小鳥だし、そもそもルイージは死んでいない。
    ならどうして…と堂々巡りに入りかけたところで、卵を売った男からハーピーの生態をまとめた紙をもらっていたのを思い出した。
    慌ててアタッシュケースにしまっていたそれを取り出し、一からざっと読み進める。孵化や世話の手引きばかり見ていたので後半はほとんど読んでいなかった。
    「これか………!」
    えらく古ぼけた羊皮紙にタイプライターで印字されていたので非常に読みにくかったが、『卵はその殻に最初に触れたものの魂を宿す』と書いてあるのが読めた。
    どうやら何かの弾みでルイージがこの卵に触れたらしい。
    「じゃあお前はルイージの分霊箱みたいなものってことか?」
    問いかけてみるも、ハーピーは相変わらずぴぃぴぃ鳴きながら濡れた体をタオルに擦り付けている。
    どこかルイージに似たのんきな振る舞いに、考えるだけ無駄らしいと思ったキングテレサは一つため息をついて、人差し指の背でハーピーの頬を撫でた。
    それには流石のハーピーもびっくりした顔をして、タオルで体を拭うのをやめた。
    「まぁいい。お前がここに来たのも何かの因果だってことだろう。………なぁ、ルイージ。」
    「ぴぃ」
    そう言ってキングテレサは迷うことなくハーピーをそう名付けた。
    ハーピーもそれに可愛らしい声で応えて、頬に触れる指先を噛む。
    まるで鳥の羽繕いのような仕草にキングテレサの頬が緩んだ。




    そうして始まるキングテレサとハーピールイージの奇妙な主従関係が見たい。…ってのも本心ではあるんだけども、やっぱり普通にリアルな感じで孵化するルイージくんが見たい。誰か描いて。
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    糸宮 キョロ

    DONE一応pixivに上げてる「%」の世界線ではある。故に全てが狂ってる。名前がワリオとワルイージなだけ。ぬるい性描写とがっつり飲酒描写(飲んでるのはワルイージだけ)あとは安定のキャラ崩壊・口調崩壊・世界観崩壊。海よりも深い懐をお持ちの方のみ読んでください。これを読んで気分を害しても私は一切の責任を負いかねるので。
    「テキーラなんてさ、度数が高いばっかだと思ってたけど………こういうのはいいよな。」
    ベッドの縁に腰掛け、屈託のない笑顔でショットグラスを傾けるワルイージ。40mlの琥珀色が重力のままに薄い唇の間に流れ込んでいくその様をベッドに横たわって眺める奇妙な時間が静かに流れる。暇だ。
    「ん、甘い。」
    沈黙と退屈に耐えかね大あくびをする自分を他所にそんな感想を呟いているが、正直自分には分からない。果物のような香りがするとか蜂蜜に似た甘みがあるとか言われて飲んでみたものの度数の強い酒特有のアルコール臭さと喉が焼けるような感覚にギブしたことが何度もある。味なんて、剰えその中に隠れた甘みなんて感じることすら叶わない。そもそも甘みなど存在するのだろうか、ワルイージがデタラメを言っているのではと思えてくる。
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