Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    mr8012zi

    みらびっとと申します。よろしくお願いします✨

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 35

    mr8012zi

    ☆quiet follow

    トウ壮真ん中バースデー記念!
    🌱ちゃん目線のssを書かせていただきました!🎉🎉🎉

    #トウ壮
    toadLily

    まん丸地球で君と出逢う場所「そういえば…」

    カレンダーを指でなぞって気が付く、
    ふとした記憶。
    それはどこで聞いた、君との記念日。
    君と出逢って、もうひとつ増えた、
    特別になった日。

    僕は急いでスマホの画面を開いた。




    「そういえば明後日、
    そーちゃんとまるっちの真ん中バースデー?だな。」

    「真ん中バースデー?」

    寮のカレンダーを確認していた環くんが、
    僕に向かって呟いた言葉に首を傾げる。
    聞いたことのないワードだった。

    「バースデーってことは誕生日だよね?
    真ん中って?」

    「うんとな〜
    付き合っている誰かと誰か居るじゃん?
    その二人の誕生日のちょうど真ん中の日に、
    俺ら出会えたな!ってお祝いする日らしいよ〜
    この間ももりんとのラジオで言ってて、
    そーちゃんとまるっちも付き合ってんだろ?」

    「なるほど…要は、恋人同士特有のイベントってことだね。」

    何をする日かは定かではないけど、
    最近、恋人同士となった僕らにも適用されるイベントらしい。

    会話の取っ掛かりとしては良いかもしれない。

    「教えてくれてありがとう、環くん。
    当日、それとなくトウマに連絡してみるよ。」

    「恋人同士になったんなら、
    もっとまるっちに気軽にラビチャすれば良いんじゃね?
    なんか前よりよそよそしいぞ?」

    その言葉に核心を突かれた気がした。

    「…そんなことないよ。
    トウマからは頻繁にラビチャは貰っているし、
    この間だって一緒にアクセサリーショップを巡ったりしたよ?」

    「まるっちからの、まるっち発案デートな。
    前はもっとそーちゃんからもグイグイいってたじゃん?」

    「グイグイ…そんなふうに見えてたかい?」

    恋は盲目というし、
    僕もをそれなりに周りが見えていなかったようだ。
    やはり、ちょっと節制しないと…。

    「今、ちょっと抑えねぇと…とか思ってんだろ?
    イチャイチャは見たくねぇけど!
    二人が仲良くねぇのもイヤだ!
    とりあえず!カレンダーに丸してっから!
    絶対に連絡しろよ!いいな!」

    それが、一昨日の出来事である。

    カレンダーの大きな丸を前に、
    スマホの画面を開いてから何分経っただろうか。
    最近はこんなことはあまりなかったのに…
    君への想いが先走って、
    思考が動作を追い越してきて、
    心臓が高鳴って、指が震えて、
    君への言葉がまとまらなくて…。

    書いては消して、
    書いては消してを繰り返しては
    重なっていく言葉達は、
    とうとう送れる限界まで来ていた。

    送るか、止めるか、
    思考は堂々巡りを始める。

    行ったり来たり、
    立っているその場所は一切動いていないのに、
    それはまるで…地球を一周して、
    ここまで来たかのようだ。

    一年を丸い地球の周期と捉えるなら、
    きっと今日が、僕らの出逢うための場所で、
    奇跡みたいな日なんだ。

    「君が好きだ。」
    それさえ、伝われば良い。

    昨日までの僕に、
    そっと…背中を押された気がした。

    僕は送信ボタンを押した。

    君はどんな返事をくれるだろうか?
    今は休憩中かな?
    いきなり送ったから驚いてないだろうか?
    このドキドキが思い違いだったら嫌だな…。
    早く、君の言葉が欲しいよ。

    こんなにも、
    君からの返事を心待ちにするのは
    久々だ。

    数分後に来た
    トウマからの返事は案外簡潔で、
    実直な彼らしい
    真っ直ぐなものだった。

    『真ん中バースデーの話、俺もハルから聞いたぜ!
    壮五からもラビチャ貰えて嬉しかった!
    この丸い地球で俺と出会ってくれてあんがとな!
    俺も壮五と出会えて、恋人になれて、
    すげぇ嬉しいぜ!
    俺も、壮五が好きだ。』

    こんなにも、
    君の返事で舞い上がるのも
    久々だよ。

    僕は返信の言葉を打つのも待ちきれず、
    通話ボタンを押した。

    「ごめん、トウマ!
    今からちょっと話を出来るかい?!
    君の声が聞きたくて…!」

    まん丸地球の真ん中で、
    君と出逢えた。

    まん丸地球の真ん中から、
    また君と歩き出す。

    君と僕、もう一歩進んだ
    今日という日に、
    たくさんの祝福がありますように。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works