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    fgskhry

    @fgskhry
    bnalりゅさい

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    fgskhry

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    bnalりゅさい。地の文は消失しました。

    告白 昨日、芥川に告白してされた。
    『君と僕が恋仲になってみても面白いんじゃないかな』
    同道した散歩の途中での事だった。あまりに平素の雰囲気だったので冗談かと顔を上げたが、自分を見つめる目に真剣な色を見つけて息を呑んだ。
    『よく考えて答えて欲しい。待つから』

     室生はその返事をしようと図書館を歩き回って、ようやく彼の姿を見つけた。人気のない中庭に誘うと芥川も心得たように頷いた。

    「一晩考えたんだが」
    「うん」
    四阿のベンチに座って室生は切り出した。心地の良い風が通る。
    「作家としてのお前は、俺にとって理想だ。文学に対する姿勢を尊敬している。教養のある佇まいは羨望してやまないし、それでいて隣人としてのお前には親しみを感じている」
    「うん、嬉しいよ」
    「お前の今の、姿形も好ましい。いや、好きだ。他にも美形は大勢いるが、ここで一番、至上だとすら思っている」
    「うん?」
    「だからこそ、だ。隣にも美しいものを置きたい。分かるだろう?」
    「いや、さっぱり分からないよ。なんでそう繋がるの」
    「以上の理由でお前とは恋仲にはなれない。これは俺の如何ともし難い好みの問題なんだ。すまん」
    「いや、納得できないよ、僕の好みの問題はどうなるんだい」
    「お前も美人は好きだろう」
    「それはそうだけど、芥川龍之介には特に美人でもない愛人もいたよ」
    「……」
    「なんで不満そうなの」
    「別に」
    「うん、わかった。一週間、時間を置こう」
    「なんで受け入れることが決定事項になってるんだ」
    「だって僕、犀星からの好意しか聞かされてないよ」
    「ねえ君、実は動転してる?」
    「そんなことはない。若造じゃないんだから、一晩あれば落ち着く」
    「そう」
    「なんだよ」
    「犀星はかわいいね」
    「お前、何を、突然」
    「あーーーーーー!!」
    「こんな子供っぽいの、お前がっかりしただろ。撤回するなら今の内だぞ」
    「忠告には感謝するけど、それはないかな」
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    MOURNING推し作家さんのマシュマロに投げ込んだら素敵に仕上げて頂いて成仏した妄想

    成仏先↓
    【番外編】心の壁を壊すには、茨の本心を知るべきです | 琉 #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17307253
    Edenの3人になにかに誘われても断る茨(一緒に帰りませんか、これ一緒に見ない?、ご飯食べにいこうetc)、それは自分が嫌われていると思っているからで、それを偶然会った弓弦に零すと歩み寄るのも大切、みたいな感じに諭され、ちょっとずつお誘いを受けるようになり、こういうのも悪くないかもな、と思っていたある日レッスンか何かで日和を怒らせてしまって、キツめのことを言われてしまい、やっぱり自分が好かれることなんてありえない、ちょっとでも好かれているかもなんて思った自分が馬鹿だった、と心の中に分厚い壁を築いてしまう、やっぱり駄目だった、俺なんかが好かれるわけないんだと弓弦に吐き出すと、少なくともここに一人おりますが、と言われてこのときばかりは素直に弓弦にお礼を言う茨(ここでくっつく?)、そして表向きはそれまでとは何も変わらないけどお誘いを再び断るようになり、Edenの3人もあれ、なんか距離遠くね?と気づき始めたころ、いつものように食事の誘いを断った茨が弓弦と一緒にご飯を食べているところを目撃、その二人の表情はとても穏やかで、言い合いをしている二人しか知らなかったEdenの3人は複雑な感情を持ち、Edenの3人が見ていることに気づいた弓弦(茨は気づいていない)がこれみよがしにイチャイチャ()するのでめちゃくちゃ嫉妬する、
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