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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    かのくだイベント『光の奥』ログイン

    よその子さんお借りしてます

    夜はまだ明けない「なんだよもー! 俺モテ期!?」
     言った内容はふざけており、イルとバディを組んでいる椥が横目で呆れているのが端に映る。だが、目の前に起こっている出来事に関してはふざけている場合ではなかった。目の前にいる意思天体『飛行型』は風を発生させたり操作する能力を使用し、砂や石岩を操って執拗にイルを狙って攻撃を繰り返していた。
     何故イルを狙うか、それは戦闘経験が少ない特別職員を優先して狙うらしく、現にイルばかり狙われているのはそういう事だと事実を裏付けられているようだった。それに対し、厄介だ、という気持ちと自分がまだ経験が少ないと嫌でも突きつけられているようで、イルは思わず舌打ちをする。それと、『言葉を話す意思天体を確保せよ』という命令にも混乱してしまう。意思天体が言葉を発するなんて、今までその可能性すら考えたこと無かったイルからすると、ありえない、どういう事だと混乱する。いや、イルだけではなく他の特別職員全員そう考えているだろうなと遠く考える。
     すると、石岩がイルに当たりそうになり、槍で何とか薙ぎ払う。考え事をする暇は無いらしい、目の前の『飛行型』をとりあえずどうにかしなければならないだろう。『飛行型』は相変わらずイルに攻撃を繰り返そうと、翼を大きく広げ羽ばたかせる。相手が攻撃を仕掛けるというのなら、こちらも仕掛けるしかない。
    「椥!」
     イルは大声で椥の名前を呼ぶ。
    「イル」
     椥はイルの顔を見た、イルはじっと椥を見つめる。何か口を開いて話す様子はない、だが、椥は表情一つ変わらなかったが、首を頷いた。その様子にイルは笑った後、槍に力を込め、槍先が段々と淡く光っていった。イルは『飛行型』に向かって叫ぶ。
    「お前がなぁ! そんな俺ばかり狙うって言うならなぁ! 徹底的にやってやるからな! 舐めんなよ!」
     イルがそう言ったと同時に、『飛行型』がイル目掛けて攻撃を繰り返し、そして近づいた。今だ、イルは『飛行型』が近づいてきたと同時にまた叫ぶ。
    「椥! 目ぇつぶれ!」
     そう言うと同時に、イルの槍が強く光る。それは直視できないほどに強く光ったかと思うと、その光は周辺を包み込むように眩しく光る。イルは目を閉じることなく、むしろ目を見開いて『飛行型』の目の前に突き出すように槍を振るう。その光に怯んだ『飛行型』、その一瞬の隙をイルは見逃さなかった。
    「眩しいだろ! この暗闇にこの光は眩しいだろうな! 俺はなぁ! この眩しい光に慣れてんだよ!」
     そう言って雄叫びを上げるかのように叫んだ後、『飛行型』の目に突き刺した。
    「目潰し喰らえ! そして……おらぁ!」
     ここだ、と羽の付け根を槍で何度も突き刺す。すると、目に映った『核』が出てきた。
    「椥! もう目を開けていい! 『核』が見えた! 飛ばないように羽は刺しておくから!」
    「分かった」
     椥がそう言って武器を構える。その光景を見るだけで、イルは安心してしまう。今回、イルばかり狙われて攻撃されて、なるべく怪我をしないように避けていたが、後で怪我をしていないか聞かないと、と思う。
     夜はまだ明けない。


    【行動方針】
    バディの椥くんと共に行動しています。
    『飛行型』の攻撃に内心ブチギレています。そして我慢ならずに小説のようになりました。
    エンカフリーです!情報交換や共闘など大歓迎です!
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    ちょこ

    DONEよそのこさんお借りしてます
     倒された落武者を見て終わった事を察した、里は刀を仕舞うと、燕志の元へ行く。まだ後ろ姿でしか見れてないが、息が上がっているのか肩が上下ゆっくりと動いているのが分かった。里は小走りで走ると、燕志に声をかけた。
    「えーじ……」
     里の声に気づいたのか、燕志が後ろをむく。怪我をしない日はないのではと言うほど、燕志はよく怪我をする。今もこうして、腕を斬られたのか一部服が血で滲んでおり、そこだけではなく他の所も怪我をしているのが見て分かった。これは看護班の所に連れていった方がいいな、とそう思った矢先に、燕志から唐突に抱き上げられた。
    「え、えーじ下ろして……」
    「……」
    「……えーじ……」
     これが初めてではなかった、落武者との戦闘が終わっても昂っているのか分からないのだが、こうして里の事を抱き上げるのだ。里としては、自分を抱き上げるより治療しに行って欲しいのだが、強く拒絶してはいけない気がして、あまり抵抗出来ないのだ。先程のように、一応下ろしてと言ったが、降ろされたことは無い。そうしているうちに、燕志は里を抱き上げたまま歩き出した。このまま看護班の所へ行くのだろう。
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