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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    アイドラ小説
    真くんと夢の話

    学校の屋上でダンスの練習をしていた世良と真。今度ライブがあるため、ダンスでつまづく所や、動画を撮って2人で話し合いをしながら確認をしていたらあっという間に夕日が落ちかけていた。落ちかけてる夕日を見る2人。まるで普通の学校で味わうような青春を謳歌してるな、と冗談を言ったり、やはり妹の話ばかりをする世良。
    「世良ってほんと妹の事好きだよな」
    「そりゃ可愛いし?」
    「そういや世良はなんでアイドル目指してるんだ?」
    真は自分のように幼い頃みた舞台のあの俳優のようになりたいと思ってなったものだと思っていた。真の問に少し考えたように真っ直ぐ夕日を見る世良。少しばかりの沈黙の後、口を開いた。
    「……ちょっと妹ちゃんの話になるんだけど。……俺の妹ちゃん、ずっと入院してるの。……俺が中学の頃からかな?」
    「……え、そうだったのか?」
    「……妹ちゃん、真っ白な世界しかしらないの。病室があの子の世界なんだ。保育園の入学式、卒園式。学校の入学式、全部参加出来なかった。友達だっていない、同じ病棟で友達は出来てるかもしれないけれど……そういった所での友達なんて誰一人いないの。お見舞いにだって俺か両親しか来ない。寂しいでしょ?」
    「………」
    「だから、俺の歌で色んな色の世界を見てほしいの。歌を聴いて色を知って欲しいっておかしな話かもしれないけど……。本当は俺、医者を目指してたんだけど、妹ちゃんがアイドルになったお兄ちゃんが見たいって言ったわけよ。そう言われたらさ、目指すしかないでしょ?……それが俺がアイドルを目指す理由」
    「……知らなかった」
    優しく笑う世良の顔はまさしく妹のことを心配する兄のような顔だった。世良の話を静かに聞いていた真は色んな環状が混ざり泣きだした、突然泣き出した真にぎょっと驚き慌ててハンカチとティッシュを取り出す。
    「せらぁ、頑張ろうな、オレもめっちゃ頑張るから、いっぱいいっぱい妹ちゃんに知ってもらおうな」
    「ま、まさか泣くとは思わなかった……。鼻水出てる、ほらチーンして……」
    差し出したティッシュで鼻を勢いよくかむ真。そんな真に世良は笑って話す。
    「……だから真を誘ったんだ。真となら妹ちゃんに色んな色の世界を見られるんじゃないかって、真のその演技力でなら、俺の歌とは違う世界を見せれそうじゃん」
    「せらぁ!」
    「うわ!だから泣かなくていいから!」
    また鼻をかむ真に呆れつつそろそろ帰ろうと荷物を持つ。真に一度妹と会って欲しいと帰り道で話すか、と真について行くように屋上を後にした。
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