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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    エガキナ

    よその子さんお借りしてます!

    ##エガキナ

    部下二人の日常のワンシーン 凪と羽紅は狭い路地裏を走っていた、他の創務職員が拘束していたニジゲンが隙を見て逃げたのだ。一人ではない、複数人だ。二人の上司である八重は別の場所にて捜索を続けていた。そして、ちょうど二人が逃げていたニジゲンの一人を見つけて、今こうして追いかけてるのだ。
    「だー! 待てっての!」
    「重症にさせなければ攻撃も許可出てますしね」
     そう言って羽紅はマキナの盾から銃に持ち変えて撃ち出す。こういう時遠距離のマキナは便利だ、と少し羨ましそうに見つつ、凪も刀を握り直す。ニジゲンはというと、羽紅が撃った弾を跳ね返した。どうやら、ただでは怪我させてくれないらしい。凪は辺りを見る、所々脇道があるのに気づき、どうにかして相手より先に行けれないかと考えた。

    「羽紅、おれあっちから回る」
    「道知ってるんですか貴方」
    「勘でどうにかなるだろ」
     そういってすぐさま脇の狭い道に入って走り出す。狭い道、ゴミもあちらこちら落ちているが気にもとめずに走る、ちらりと脇の道を少し見ると羽紅の姿が見えた、ならこの先にと凪は走って道を曲がった。
     曲がった先はフェンスがあったが、凪はお構い無しによじ登る。丁度登りきり降りた先で追いかけてたニジゲンと対面する。ニジゲンは驚きつつ後ろに下がろうとしたが、後ろには羽紅がいる。
    「お前誘導上手いな」
    「貴方の足音分かりやすいんですよ、うるさいので」
    「あ? なんだってー!」
     ニジゲンを挟んで喧嘩しそうになった二人に、ニジゲンは痺れを切らして攻撃を始める。羽紅はすぐさま盾に持ち替えて不正だ。凪はお構い無しに突進してニジゲンの腕を切り落とした。刀にまるで人の血のような真っ赤な液体がこびり付く、ヒュン、と刀を振り下ろした拍子に液体が地面についた。凪は周りの音が聞こえていないのか更に斬りこむ
    「切り落とすのは……まぁいいでしょう、相手が先に攻撃してきたんですし。ちょっと、あまりやり過ぎないように」
    「いでっ!」

     ゴン、と羽紅は凪の頭を盾で殴った。頭がじんじんと響くような痛みに思わず凪はしゃかみこみ、羽紅を睨む。
    「お前……っ!」
    「我を忘れる貴方が悪いんですよ」
     ニジゲンは動く様子がなく、凪が殴ってきた羽紅に噛み付くように文句を言い始める。だからだろう、凪は少し気づくのが遅れたのだ。凪が切り落とした腕の一部が分裂し、二人に攻撃を仕掛けるかのように、鋭い矢になって飛んできた。ニジゲンはニヤリと笑う、これでおしまいだと。
     けれど、その考えが間違ってることにすぐに気づいた。
     確かに凪は反応が遅れた、けれど、羽紅はそうではなかった。
    「危ないですね、まだ意識あるんですか貴方」
     カン、と盾で攻撃を防いだ。凪は少し驚いた顔をして羽紅を見る。羽紅はそのまま盾でニジゲンを盾で押しつぶすように体重をかけた。
    「えー……お前よくわかったな……」
    「……普通に分かりますけど、貴方が油断してただけですよ」
    「へいへい」
     凪はそう言ってニジゲンを拘束しなおす。しなおしながら考えていた、片目が見えないのはこうも相手に迷惑をかけてしまう。羽紅はあんな風に言ったが、自分の死角である片目半分の視界を、いつも羽紅は肩代わりしてくれていた。それに対して凪は何も言わない、暗黙の了解というわけではないが、羽紅や八重はフォローしてくれている。
    「……ありがと」
    「何か言いました?」
    「べっつにー」
     凪は誤魔化すようにそう言って、上司である八重と連絡を取るのであった。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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