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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしてます!

    ##エガキナ

    缶コーヒー「あ、やべ」
     業務の合間の少しの休憩時間、凪は創務省内にある自動販売機の前でそう呟いた。飲み物を買おうと財布を開けたのだが、丁度小銭がない。札で崩そうかとおもったが、万札しかなかった。どうしようかな、と凪は頭をかいたとき、丁度誰かが来ることに気づく。髪を結んでおり、首にゴーグルをかけていた相手に、凪は声をかける。相手も凪に気づいたのか手を振りつつ近寄ってくる。
    「凪じゃん、どうしたー? 突っ立ってて」
    「瀬戸さん〜、奢ってくださぁい〜。小銭なくて、万札しかなくて……」

     凪より年上の先輩である瀬戸に、凪は両手を合わせて頼む。相手は奢るのが好きなはず、何度か奢ってもらったことがあるし、と凪はチラリと目を開ける。相手はニカッと笑って財布を取り出した。
    「いいぜ〜、何にするんだ?」
    「わーい! 瀬戸さんありがとうございます!」
     小銭を入れた瀬戸が先に選んでいいと凪に言ってくれた、凪は飲みたかったコーヒーを買う。その後瀬戸もコーヒーを買って飲んでいた。
    「いつもより美味しく感じる〜」
    「調子のいいやつだなぁ」
    「えー、そんな事ないですよ。あ! お礼に昼奢りますよ。辛いの好きでしょ瀬戸さん。俺がいつも行く店あるんで行きましょ」
     凪はコーヒー缶を捨てて瀬戸にそう提案した。まだ昼を決めてなかった瀬戸は、凪の提案に快く了承してくれた。昼休みになったらここに集まろう、と約束をして瀬戸と別れた。廊下を歩きながら凪は考えていた。瀬戸は優しい、兄貴分みたいな性格で、頼りになる。自分の上司ももちろん尊敬している、けれど瀬戸みたいな頼れる相手にもなってみたいわけで。
    「憧れるなぁ」
     いつか自分もあのようになれたら、と笑って思うのだ。
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    ちょこ

    DONEよそのこさんお借りしてます
     倒された落武者を見て終わった事を察した、里は刀を仕舞うと、燕志の元へ行く。まだ後ろ姿でしか見れてないが、息が上がっているのか肩が上下ゆっくりと動いているのが分かった。里は小走りで走ると、燕志に声をかけた。
    「えーじ……」
     里の声に気づいたのか、燕志が後ろをむく。怪我をしない日はないのではと言うほど、燕志はよく怪我をする。今もこうして、腕を斬られたのか一部服が血で滲んでおり、そこだけではなく他の所も怪我をしているのが見て分かった。これは看護班の所に連れていった方がいいな、とそう思った矢先に、燕志から唐突に抱き上げられた。
    「え、えーじ下ろして……」
    「……」
    「……えーじ……」
     これが初めてではなかった、落武者との戦闘が終わっても昂っているのか分からないのだが、こうして里の事を抱き上げるのだ。里としては、自分を抱き上げるより治療しに行って欲しいのだが、強く拒絶してはいけない気がして、あまり抵抗出来ないのだ。先程のように、一応下ろしてと言ったが、降ろされたことは無い。そうしているうちに、燕志は里を抱き上げたまま歩き出した。このまま看護班の所へ行くのだろう。
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