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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしてます

    ##エガキナ

    打ち明けた事 最悪なタイミング、この言葉を表すのなら、このことを言うのだろう。没が出て、討伐したところまではいい。その時同じ認可の人と話しているのを、連理に見られたのだ。連理は他の認可にバレないように立ち去ったが、しまった、と琥珀は思わず頭を抱える。ついこの間、連理が無免であると知ったばかりで、どこかのタイミングで自分が認可だと話せたら、の矢先の事だ。
     おそらく、もう琥珀が認可だと相手は察した。連理の事なので、わざわざ琥珀に言う事はないだろう。けれど、少し気まずい。エリーの家でしか鉢合わせしないが、やはりちゃんと言った方がいいだろう、と。

     エリーの家にいつもの様に作り置きを作りに来た時、連理と鉢合わせした。琥珀の顔を見ても、相変わらず普段と変わらない態度で話しかけてくれた。
    「……黙っててすみませんでした」
     琥珀は連理に頭を下げた。自衛とはいえ、ずっと連理に嘘をついていたことには変わりない。一方、連理はそんな様子の琥珀にたいして、意外そうな顔をして口を開く。
    「律儀だね、君は自分を守るために選んだんだから、謝る必要は無いよ。むしろ、必要な事だから」
     連理の言う通りだ、認可と創務、そして無免は言わずもとな、敵対関係だ。本来なら、琥珀と連理がこうして話しているのもおかしい。琥珀のように、正体を隠すのは当たり前だ。
    「……嘘をついてたことに関しては変わりがないので」
    「真面目だねぇ、それに……」
     連理はにか、と笑って琥珀を見る。
    「俺の事、無免って知った時、琥珀くんそれでも態度を変えなかったでしょ。変わらず接してくれた、嬉しかったよ」
    「それは、連理さんの事知ってたから……」

     初対面でもし無免と知っていたら、と琥珀は言葉が出なかった。会って話して、連理のことを知っていたから、態度を変える意味などないと思っていた。そう言ったら、連理は嬉しそうに笑う。
    「知ってても距離を置いちゃう人もいるからね。琥珀くんだから、俺も今まで通りでいれるんだよ」
    「……連理さんがそういう方でよかった」
     琥珀は思わず笑う、自分の心配していた事はなかった。無免だから、認可だから、と今まで通りの関係では居られないといらぬ心配だった。
     少なくとも、これから先、敵対するような出来事がおこらないことを、祈るばかりだ。
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    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
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