Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 403

    ちょこ

    ☆quiet follow

    エガキナ

    認可信号組の高校時代の話、モブ視点

    ##認可信号組
    ##エガキナ

    とある人物からみた三人 自分はどこにでもいる普通の男子高校生だ。自分の学校には、誰もが知っている有名な同級生二人がいる。自分達と同じ高校生なのに、あの認可に所属しているのだ。認可ということは、作品を作ったりするのだろう、自分も実はそういった創作に興味があるが、いかんせん第一歩を踏み出せていない。認可になったからといって、そこから作者として自分の名前が売れるか不透明なのだ。
     そうこう言っていたら、有名人である二人───灰野琥珀と江波戸創が教室にいた。二人とは挨拶程度はするが、あまり詳しく話したことがない。創に関しては、性格が明るいからか、いつもクラスの中心にいる人気者、といった立ち位置だった。創の親友だという琥珀は、創と真逆な性格で、物静かで自分から騒がしくするといったことは見られない。

     けれど、一度話したことがあるが、自分にとっては創より話しやすいかもしれない、と思った。やや人見知りがあるからだろうか。最初は口数の少ない琥珀だったが、ちゃんと分からない所は教えてくれるし、こちらを気にかけてくれる。優しい性格なんだな、と自分はそう思った。創は明るく話してくれるが、たまに疲れる時がある。それと比べると、琥珀の方が自分にとっては話しやすい。
     そんな二人は最近、この学校に転校してきた御手洗鈴鹿とつるんでいた。鈴鹿に関しては、少し怖いなと自分の中のイメージがそう思っていた。噂では喧嘩もしているらしい、前の学校とトラブルを起こした……などよく聞く。そんな相手とつるんで大丈夫なのか、と心配してしまう。
     そもそも、二人といる時の鈴鹿と、二人以外の、言うなれば自分達と話す時の鈴鹿の態度が違うのも知っていた。二人といる時の鈴鹿は、よく笑うような気がするが、自分らと話す時の鈴鹿は笑った顔を見せない。この差はなんだろうか、と思いつつふと見ると、創が教室からいなくなっていた。どうやら先生に呼び出されたらしい。琥珀は反対に席に座り何か書いていた。どうやら創を待っている間に、宿題を終わらせようとしてるのだろう。

     そういえば、今日の授業で分からない所があったのを思い出す。琥珀なら教えてくれるかも、といつもなら大体そばにいる鈴鹿が居ないため、話しかけやすいなと思いつつ、自分は琥珀に近寄った。
    「なぁ灰野」
    「どうした?」
     声をかけられて琥珀はこちらの方へ顔を向ける。創の顔立ちは言わずと知れた、まるでアイドルのような綺麗な顔立ちなのだが、反対に琥珀はまるでモデルのようなまた違う綺麗な顔立ちだ。しかも優しい、ここは男子校なのだが、琥珀はよくラブレターを貰っていると聞いていた。もちろん男子校のため相手は男からだが、確かに好きになる理由はわかる、と思った。
     かくいう自分も、琥珀だったら付き合えるかもな、なんてほんの少しの下心を持っていると、突然体が固まる。何かに睨まれたような、そんな感覚が襲う。
    「え、なに……」
    「え、どうした……? 顔色悪いけど……」
     琥珀から言われても、何故か誰かから睨まれてる感覚が抜けない。まるで蛇に睨まれた蛙の気分だ。ふと、視線の先───琥珀の後ろを見て思わず悲鳴をあげた。

    「ぎゃぁ!? み、御手洗!?」
    「えっ、鈴鹿がなに……?」
    「……御手洗って呼ばないでくれね?」
     そこには鈴鹿がいたのだ。いつも髪を縛っているはずなのに、今回に限って結んでなかったのだ。だから鈴鹿が居ることに気づかなかったわけなのだ。というか、なぜ自分はこうも鈴鹿に睨まれているのだ? と焦りが生まれる。鈴鹿はそう言うが、まだ自分を見ていた。
    「え、えと……」
    「顔色悪いけど保健室一緒に行くか……?」
    「えっ、いや、大丈夫! それじゃ!」
    「え、おい!」
     怖い、と自分は思わずそのまま教室を飛び出す。飛び出した時、誰かにぶつかりよろけそうになったが、肩を掴まれた。
    「おっと、大丈夫か?」
     そこには先生に呼ばれていた創がいた。どうやら用事がおわったらしい、至近距離で創の顔を見て固まる。自分も同じ男だというのに、何故こうも顔立ちに差が生まれるのか。あと、まだ背中から感じる睨みがきていることに気づき、慌てて創から離れた。
    「だ、大丈夫……! また明日! さよなら!」
    「え、おう。さよなら……?」
     そう言って廊下を走る。なぜ鈴鹿から睨まれたのか、意味がわからず内心泣きそうになりながら、そのまま立ち去った。
     一方、創は琥珀と鈴鹿の方へ行く。
    「わりー、待った?」
    「宿題してたから大丈夫」
    「なんでお前毎回呼び出されるわけよ……」
    「俺がイケメンだからかな!」
    「…………」
    「ごめん、調子乗った」

     琥珀と鈴鹿の沈黙にどこか虚しくなりながらも、帰り支度をする。創はふと、鈴鹿の頭を撫でた。
    「おい創、なに」
    「んー? いや、なんか怒ってるかなって」
    「……? 鈴鹿なんかあったのか?」
    「……別に」
     そう言って目をそらす鈴鹿に対して、少し考える創。少し機嫌が悪そうに見えたのだが、鈴鹿は隠すのが下手だなと笑いつつ、口を開く。
    「鈴鹿、俺らの部屋くる? 勉強教えて欲しいなー」
    「認可の仕事で途中で早退多かったしな……鈴鹿いい?」
    「いいよ」
    「よーし、なら寮行くか」
     そう言って三人で教室を出る、いつも二歩くらい後ろを歩く鈴鹿の手を取り、横に並ばせた。
    「おい創」
    「お前も隣に来るのー」
    「すれ違いそうになったら避ければいいし」
     笑っていう二人に、頭をかく鈴鹿であった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
    2369

    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
    1309

    recommended works