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    さわら

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    さわら

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    貴方はさわらのアシュグレで『朝四時、ランデブー』をお題にして140文字SSを書いてください。
    #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/587150

    当然のごとく140字を超える。付き合ってるアシュグレ

    ##エリオスR
    #アシュグレ
    ashGray

     はふ、と欠伸した。眠気で目をしょぼしょぼとさせながらミント味の歯磨き粉を歯ブラシに乗せ口に咥える。普段ならしゃっきりとさせてくれるような清涼感は今は眠気に勝てない。
     シャコシャコと音を立てつつ半分寝ているような緩慢な動きで磨いていると、扉の開く音がする。
     視線だけを動かせば、ぼやける視界に写ったのは同じく眠そうに大きく欠伸をする、ところどころ寝癖ではねた頭をした男の姿だ。視線に気づいたように、服の裾から腕を突っ込んでがりがりと腹を掻いていた男の瞳がこちらに向いて、呆れたような色になる。
    「テメェ、今何時だと思ってやがる」
    「…………四時、です」
     咎めるような声は普段よりも若干柔らかく聞こえるのは起き抜けでもあるからだろう。けれど、バツが悪いことには変わりない。
     明日はオフだからと少しだけ夜更しするつもりで始めたゲームに夢中になって、気がつけばふと視線を向けた時計に映し出されていた数字に驚いたものだ。流石に寝ようと思い、その前に歯を磨きに洗面所に来た。
     グレイとは正反対に、意外と規則正しい生活を送るアッシュは早朝トレーニングを欠かさない。いつもはもう少し遅い時間に活動をはじめるのに、とアッシュのルーティンを知る範囲で巡らせていると、アッシュに肩で押されてよろけてしまう。
    「……ァんだよ?」
     グレイと同じく歯ブラシを咥えた男にふるふると首を振った。
     そうして暫く、鏡の前で肩を並べてシャコシャコと音を奏でるだけの奇妙な沈黙が続く。それを先に破って口を濯いで、そそくさと立ち去ろうとした。けれどそれは腕を掴まれて叶わなくなる。
     遅れてガラガラと口を濯いで吐き出した男が、手の甲で濡れた口元を拭った。その野性的な様に見とれたようにぼうっと立ち尽くしていると、掴まれた腕がそのまま引かれて「わあ」と小さな悲鳴をあげる。
    「アッシュ――んんっ」
     よろけた身体はそのままアッシュに抱きとめられるようにされて、驚く間もなく口付けられる。メーカーは違えど同じミントフレーバーの歯磨き粉を使用しているからか混ざり合っても違和感はない。
     解放されて、はふ、と息を吐くと、ふっと笑われた。
    「体内時計が狂って明日遅刻なんてヘマしたら許さねえからな」
    「わ、わかってるよ……」
     アッシュと同じように手の甲で水とは違うぬめりを感じる濡れた唇を拭いながら口にする。そのまま今度こそ洗面所を後にしようとして、思い立って今一度振り返る。
    「あの、アッシュ」
    「あ?」
     鏡に向かって身支度を整えるアッシュはこちらを見ないまま声だけで答えてくる。真正面から向き合うのは今もまだ勇気がいるからありがたい。
    「……いってらっしゃい」
     その横顔に向けて声をかけ、グレイは今度こそその場を後にした。
     直後に何かを取り落したような音が聞こえたけれど、いよいよ眠気には勝てない。
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    DOODLEあなたは4RTされたら「お前のその照れた顔が、俺には大好物なんだよ」の台詞を使ってジルリゼを描(書)きましょう。
    #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/528698

    ……という事で、震える程甘いじるりぜです。
    こーゆーの、実はめっちゃ書いてて楽しいッスー!!(*°∀°)=3
    甘い話「何でこんなに優しくに押し倒せるんですか?」
    「…………あ?」
     ベッドにぽそっと押し倒されて、上から圧し掛かられるまま、リゼルはやけに真剣な表情で己を押し倒した男を見上げた。
     お互いに良い歳をした大人の男だ。
     お互いに気分がノれば夜を共にする事に今更照れるような事もないのだけれど。
     最初の頃は、男……ジルにこうして抱かれる為に押し倒される事に、口には出さずとも妙な違和感と羞恥を覚えたものだけれど、それ以上にこの目の前の男を、どのような形であれこうして自分のモノに出来る幸福の方が大きかったから、今はむしろこうして押し倒されて欲される事を喜んで受け入れているのだけれど。
     交代でシャワーを浴びて、ラフな私服のままジルの部屋のベッドで隣り合ってゆったりと静かな時間を過ごす。そうして、ふと隣のぬくもりに深く触れたいと顔を上げれば、見下ろしてくる灰銀の目を目が合った。
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