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    amane_sw

    pixivにまとめるほど書いてないCPとかネタバレ含むものとか

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    amane_sw

    DOODLEこてぶぜ 顕現したての豊前が篭手切を撮りたがる話 おぼつかない手つきで、人差し指が端末の上をゆっくりと動く。その手が止まって顔が上がるまで、私は自分のものと似ているけれど少し違う、真新しい内番服に身を包んだ刀の姿を眺めていた。
    「そこをたっぷすると、……はい、このように私に文を送ることができます」
     言葉を切ったのとほぼ同時に、私の端末から短い電子音が鳴る。懸命に打っていた文章が表示されたその画面を向けると、顔を上げたりいだあは面白そうに目を輝かせた。
    「おー、ほんとだ。すげーな」
    「本丸でもほとんどの刀がこれを連絡手段にしているので、覚えておいてくださいね。余程のことがない限りはどの時代からでも連絡が取れるはずなので」
    「ん、りょーかい」
     りいだあはまた自分の端末に目を戻して、何かの操作をしている。見慣れない機械に抵抗を抱く刀も少なくないけれど、りいだあはどうやら新しいものには興味を抱くほうの刀であるらしい。
    「細かい操作はその都度聞いていただければお教えします。ひとまず今日はここまでにして、お茶にしましょうか」
     説明を始める前に淹れた緑茶は、もう冷めてしまったかもしれない。新しく淹れ直したほうがいいだろうか。湯の入った魔法瓶 2595

    amane_sw

    PROGRESS新刊の一部 頭の整理がしたい きらきらと瞬くような楽器の音が、明るい調子で恋を紡ぐ声が、頭の中に流れ込んでくる。私は今日こそ歌の世界に飛び込みたくて、耳を澄ませて瞼を閉じた。

     一日の終わりや非番の日、自室で文机に向かって音楽を聴くのが好きだった。自分で歌うのも踊るのも楽しいけれど、誰かの歌声を聴くのだって面白いし何より勉強になる。今風の音楽の感覚を掴むにはとにかく聴き込むのが一番だ。
     音を拾うのではなくて、耳の中から直接さまざまな音が鼓膜を震わせるこの感覚にもすっかり慣れてしまった。主の勧めで初めてこれを手にして、私の指先ほどしかない小さな機械から流れるたくさんの音色にいたく感動したあの日が、もう遠い昔のことのように感じる。れっすんのときには手放せない存在になったこの機械も、そして私自身も、新入りとして扱われる期間はとうに過ぎた。
     両耳を塞ぐそれから流れるのは、最近特に気に入っている歌だった。影ができないほど強く当てられた光のように、楽器の音色も、歌声も、紡ぐ言葉も、その曲はすべてが眩しかった。おそらく初恋を題材にしたそれにはどこにも後ろ暗さや切なさなんて見当たらず、ただただ主人公が初めての感情に振り回さ 2058