看病 創が見つかって、二人の共通の知り合い──いや、親友と言っていいだろう。親友の鈴鹿と再会出来た日から数日後、鈴海が熱を出したと連絡が入った。鈴鹿が体調を崩すなんて珍しい、琥珀は思ったが、創はなんとなく感じていた。
恐らく自分が見つからない間、気を張っていたのだろう。琥珀に心配かけないように、色んな要素があって気を張って、創と再会出来て力が抜けて、無理をしていたのが体調不良として現れたのだろう。
親友が体調不良というなら、やる事は一つしかないだろう。鈴鹿のお見舞いに行くため、琥珀と創は鈴鹿が住んでいるマンションまで行くことにした。事前に、鈴鹿にはスマートフォンのトークアプリで連絡を入れる。マンションに行く前に、琥珀はスーパーに寄った。
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