ゆきどけそれはきっと些細なことからだったと思う。
「オメーら喧嘩でもしてんのかァ?さっさと仲直りしてくれよ、ペッシが怯えてんぞ」
「うるせェ、わかってる」
ホルマジオの奴にせっつかれなくても、早くこの状況を打破したいとはオレ自身も思っていた。
今、オレとオレのアモーレであるリゾットは些細な喧嘩から口を利かなくなって3日が経とうしていた。同棲してる家にもリゾットは帰って来なくて、アジトでも必要最低限の話しかしていない。何度も声を掛けようと試みたが全て失敗に終わっているのでどうしようかと考えあぐねているところだ。
ひとり思案していたら次はジェラートが声を掛けてきた。
「なープロシュート、お粥ちゃんにチョコラータ・カルダ持ってってやってよ。あいつここ最近カッフェばっか飲んでるからさ」
2273