現パロがこにこ下書きシーツが肌に直接当たる感触で、月光は自分が全裸だと気づいた。
昨日は、同じ店の先輩ホストの日光と飲んで、それから全く覚えていない。
床には、日光がパジャマを着て、布団にくるまっていた。
「日ちゃん」
「……あー……。おはよぉ……」
「あの、なんで俺は裸なんですかね」
「……覚えてへんのかいな」
「……な、何かしちゃいましたか」
「いやっ、何もしてへんけど。酔ってゲロゲロだったからシャワー浴びさしたくらいで」
服は洗濯してもう乾いてる、と窓を指差す。
「珍しく飲みすぎたんやな」
「すまみせんでした」
どこまでも優しい日光は、タンスから新品の下着を取り出して投げてよこした。
ご飯の用意するし、とさっさと着替えてキッチンへ向かう。その背中を見ながら、月光は頭を抱えた。
「……こんなはずでは……」
本来なら、酔ったふりしてシャワーを借り、ベッドになだれ込むはずだったのに。