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    ankounabeuktk

    @ankounabeuktk

    あんこうです。オル相を投げて行く場所

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    ankounabeuktk

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    龍神パロ④
    しょうたくん、ちょっとナーバスになるの巻。

    所有物【オル相龍神パロ】 最近の八木様はやたらどこかに出かけて行く。なんでも、若い後継者の育成をしなければならないらしい。八木様の力は本人曰く衰えて行くばかりらしいから、その補佐か穴埋めにと言うことらしい。
     神様の世界は俺にはわからない。
     力が衰え続けたら、それはつまり死ぬと言うことですかとは怖くて聞けずにいる。
    「じゃあ行ってくるね」
    「はい」
    「消太、最近浮かない顔をしてるね。あっ?!私が少年に稽古をつけているからと言ってそれは浮気じゃないからね?!」
    「……あなたが俺以外の誰かを気にかけて愛したとして、俺はそれを咎められる立場にありませんから」
     顔も上げずに漏らした本音に八木様は黙り込んでしまった。
    「それは……どういう」
    「俺如きがあなたの行動に口を出せるもんじゃないって意味です」
     ぴり、と空気が変わる。きっと俺の受け答えは八木様の気に入らない部分に触れたろう。でも本当のことだから仕方がない。
     俺は拾われた身で、過ぎた寵愛を受けているけれどそれが八木様に首輪をつける意味になっていいはずがない。
    「折檻したければどうぞ。俺はあなたの本当の姿の鋭い鉤爪でこの身を引き裂かれようと、あなたを恨んだりはしませんよ」
     今度こそ八木様は本当に黙り込んでしまって、中途半端に啖呵を切った手前俺はそれ以上何も言い出せなくて、ただ俯いてぎゅっと手を握り込むくらいしかできなくて。
    「……一緒に行くかい」
    「え?」
    「少々君を閉じ込め過ぎたようだ。覚えておきなさい消太。私は君を下男として屋敷に置いているわけじゃないし、愛玩物にしたいわけでもない」
     そう言うが早いが、八木様は俺をひょいと抱き上げて空へ飛び上がった。
    「は……?!」
    「君には私の伴侶だと言う自覚を持ってもらいたいんだ」
     八木様が言っていることの意味がわからないまま、ちらりと覗いた高さに怯えてしがみつく俺に遅刻しそうだから少し飛ばすよ、と容赦ない声が聞こえて俺はせめて悲鳴を上げないように強く唇を噛み締めた。
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    ankounabeuktk

    DONEなすさんのオールマイトの「消太」呼びについてよ妄想に爆萌えした結果のえろい方。
    でも挿入はない。
    イーブン【オル相】 しょうた、と名前を呼ばれて俺ははっと意識を戻した。
     まだ薄暗がりの部屋の中、尻が痛い。
     見慣れない風景に一瞬自分がどこにいるのかわからなくなり、身と息を潜めたまま本能的に周囲の気配を窺う。
     徹夜からの夜警当番だった。オールマイトがうちに帰って来てよ、と甘えて言ったのを何時に終わるかわかりませんからとはぐらかした。終わった時には疲れと眠気はピークを超えているだろうし恋人としての義務を果たせる自信がなくて。そうかあ、と残念そうに言ったオールマイトはそれ以上食い下がることはなく、俺はすみませんと週末に一緒に過ごせない申し訳なさに頭を下げて寮を出たのだ。
     そして明け方に平和に終わった帰り道、眠気に任せてぼんやり移動していたらオールマイトのマンションの前に立っていた。あんなことを言ったくせにここに帰るんだと刷り込まれていた意識が猛烈に恥ずかしかった。こんな時間にチャイムを鳴らして部屋に入るのは非常識だ。オールマイトは窓から来る俺のために寝室のベランダの窓の鍵をいつも開けている。今日も有難くそこから入ろうと捕縛布を使って真上に駆け上がった。カーテンはレースのものだけが閉じていたが、暗さで中を窺い知ることはできない。窓に手を掛けたら案の定からからと開いた。
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