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    ankounabeuktk

    @ankounabeuktk

    あんこうです。オル相を投げて行く場所

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    DONEなすさんのオールマイトの「消太」呼びについてよ妄想に爆萌えした結果のえろい方。
    でも挿入はない。
    イーブン【オル相】 しょうた、と名前を呼ばれて俺ははっと意識を戻した。
     まだ薄暗がりの部屋の中、尻が痛い。
     見慣れない風景に一瞬自分がどこにいるのかわからなくなり、身と息を潜めたまま本能的に周囲の気配を窺う。
     徹夜からの夜警当番だった。オールマイトがうちに帰って来てよ、と甘えて言ったのを何時に終わるかわかりませんからとはぐらかした。終わった時には疲れと眠気はピークを超えているだろうし恋人としての義務を果たせる自信がなくて。そうかあ、と残念そうに言ったオールマイトはそれ以上食い下がることはなく、俺はすみませんと週末に一緒に過ごせない申し訳なさに頭を下げて寮を出たのだ。
     そして明け方に平和に終わった帰り道、眠気に任せてぼんやり移動していたらオールマイトのマンションの前に立っていた。あんなことを言ったくせにここに帰るんだと刷り込まれていた意識が猛烈に恥ずかしかった。こんな時間にチャイムを鳴らして部屋に入るのは非常識だ。オールマイトは窓から来る俺のために寝室のベランダの窓の鍵をいつも開けている。今日も有難くそこから入ろうと捕縛布を使って真上に駆け上がった。カーテンはレースのものだけが閉じていたが、暗さで中を窺い知ることはできない。窓に手を掛けたら案の定からからと開いた。
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    DONEぜーんぶ終わった後の話
    模範解答【オル相】「しばらく部屋にいます。入って来ないでください」
     これ以上の口論は無意味だと俺は目の前でむくれている俊典さんにそう言って背を向けた。
     追ってくる気配があれば回し蹴りのひとつでも入れてやろうと思ったが、生憎俺の間合いに気配はない。
     ドアを開けて乱雑に閉める、その音がいつもよりは大きかったが怒りの吐き出しどころがなくて物に当たったように聞こえたかは迷うところだ。俺はパソコンが乗った机の椅子を引き、そこにどっかりと腰を下ろして不機嫌に歪んだ顔で何も映らないモニターを睨む。ノングレアの液晶には俺の顔はぼやけて、どんなに凶悪な表情かは自分では見れなかった。
    「…………ハァ」
     口を吐いて出るのは溜息だけだ。
     別にあの人への悪態がのべつ幕無しに溢れ出るわけじゃない。俺達はウマが合わない、それは最初からわかっていたことだ。わかっていたのに好きになった。独りよがりの愛のうちは合わなかろうがそれで済んでいたのに、何故か想いは通じ合ってしまった。上手くいくわけがない。あらゆる角がぶつかり合う。それでも俺達は、互いを傷付けたくて我を張っているわけじゃないということだけは知っていたから、ぶつかるたびに角を丸めて、触れ合っても傷付け合わないようになんとか調整して、交際を続けた結果生涯の伴侶となることを誓って今ひとつ屋根の下で暮らしている。
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    DONEオフ会(?)にコピ本持ってく文化があるっていうから……
    やまうごく【オル相】 寮での酒盛りは、規模感はあれど恒例の催しものからほぼ日常になりつつあった。皆が食材を持ち寄るので食事代わりに酒を呑まず腹を満たして行くものもいるし、食物には目もくれずひたすら命の水を流し込む輩もいる。つまり、好きにしていい。
     なにしろ開催場所はエントランスから丸見え、女性棟と男性棟へ別れる、絶対に通りかかる共用部分で行われているから姿を隠して部屋に帰るなんてことはできない。勿論強制ではないし、ミッドナイトの誘いに乗らないこともできる。少しは食い下がられても、断るにはそれなりの理由があるのだとわかっているから女傑は去るものは追わない。
     断ったことはいつまでも覚えているが。
     そんなわけで、明日は祝日のため今夜の酒盛りは大人数で大層盛り上がり、場の隅の方でオールマイトも話に相槌を打ちながら烏龍茶を飲んでランチラッシュが作ったというポテトサラダをちまちま口に運んでいた。その隣、体はオールマイトと反対側を向いて相澤がミッドナイトに捕まって結構な量の酒を飲まされていた。嫌そうに飲まされていたのは最初のうち、一定のラインを超えた相澤は並ぶ缶ビールの中から適当に選びながら、オールマイトが二度見する早さで次々と空にしていた。
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