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    kirche_is_dcst

    @kirche_is_dcst

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    千ゲ生産業。左右相手完全固定。千左固定。カプ固定だけど主人公総攻めの民なので千は全宇宙抱けるとは思ってる。逆はアレルギーなので自衛。
    基本フェチ強めのラブイチャ。ワンクッション置いてるけど時々カオスなものも飛び出します。
    受けの先天性・後天性にょた、にょたゆり、パラレル、年齢操作やWパロもあり。みさくら、♡喘ぎ多め。たまにゲがかわいそうなことに。(要注意案件はキャプションに書いてます)
    最近小説AIと遊んでます。
    一時期特殊性癖チャレンジをしてた関係で触手とかなんか色々アレなやつもあります。

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    年末に書いたクリスマスネタ。干空ちゃんからプレゼント

    #原作軸千ゲ
    originalStoryAxis1000Ge

    千ゲクリスマスネタ ……最近、冷え込みが厳しくなってきたなあ。 
    このあたりはもともと、特に豪雪地帯ではなかったはずだが、やはり四千年近く経つと気候も変動してしまうのだろう。
    もこもこの袖に両の手をすっぽりしまって、足早に歩を進める。
    「 ……それにしても、こんな時間に千空ちゃんの用事ってなんだろう?」
    また何か、ドイヒー作業だろうか。
    けれど冬備えには色々必要だし、そこは仕方ないのだろう。
    千空が作ったストーブのおかげで、幸い屋内は暖かい。
    とはいえ、出来ればお手柔らかにお願いしたいところだが、さて。
    あちこちに思索を巡らせながら、少し歩いて。ラボの前に着いた。
    「 あれっ?千空なら天文台の方だぜ?」
    顔を見るなりそう告げるクロムに、あちゃ〜、と苦笑する。
    「 ありがとクロムちゃん。行ってみる」
    一礼すると、踵を返して、天文台に向かった。
    空を見上げると、降ってきそうな星空。
    ああ、これでは天文台は納得だ。
    きっと、千の空を見上げ、星に手を伸ばすあのこは今頃、夜の帳に目を凝らしているのだろう。
     天文台に着くと、千空の思惟を妨げないように、気配を最小限に絞りながら梯子を上った。
    「 ……あ"ぁ。来たのか、メンタリスト」
    にもかかわらず、あっという間に気配を悟られてしまう。
    なぜなのかは、よくわからない。
    「 お呼びだって聞いたからね〜。……うん、それで今日はどんなドイヒー作業のお呼び立て?」
    「 あ"ぁ?」
    軽い口調で問いかけると、千空が怪訝そうに眉を顰めた。
    「 誰も、んなこと言ってねぇぞ?……それとも、ゲン先生はなんかドイヒー作業やりてぇのかよ?」
    ククク、と意地悪く笑われて心配になる。
    「 えっ⁉︎ いや、俺はドイヒー作業は、当分いいかな〜。……えっと、じゃあ今日はどうしたの?」
    改めて問うと、手招きされて。
    つい、と目の前に耐熱ガラス製のグラスが差し出される。りんごとシナモンの香りが、湯気に混じって鼻腔をくすぐった。
    「 とりあえずそれ飲め。……今日はいつもより冷えるしな」
    わざわざ、こんな小洒落た飲み物を用意してくれるなんて、どう言う風の吹き回しなんだろう。……いや、深い意味などないのかもしれない。
    寒い中訪れた、自分に対する労いと配慮。
    おそらく、そんなところなのだろう。
     ……千空ちゃんは、ほんと、優しいね。
    受け取ったグラスで両手をあたためながら、中身に口をつける。
    すり下ろしたりんごと、ぴりりと香る肉桂(シナモン)、仄かに生姜。ポカポカとあたたまる組み合わせだ。
    しかし、この味はもっと、馴染みのある…………。
    「 えっ、コレってもしかして、コーラ?」
    「 あ"ぁ。……ホットコーラだ。欧米じゃ割とポピュラーな飲み物だぜ」
    日本じゃ、いまいち馴染みがなかったがな。
    そう言って、冷めないうちに飲むよう、視線で促した。
    それを受けて、ふーふーと冷ましながら、手の中のコーラを飲み切る。
    ……確か、欧米じゃ風邪予防に飲むんだっけ。そう、思い当たったところで。
    そう言う意図で、千空がこれを作ってくれたことに気づいた。
    「 ありがとう、千空ちゃん。……ゴイスーあったまった。ジーマーで」
    「 そりゃ良かった。……そっちは、ついでだからな」
    そう言って、千空はもう一度手招きをする。
    望遠鏡の側まで行くと、隣にスペースを空けてくれた。
    「 ……よ〜く見てろよ」
    念を押されて、夜の帳にじっと目を凝らす。
    「 時間だ」
    先生がそう告げた瞬間、小高い丘の上に、きらきらと。
    地上の星々が生まれた。
     ……そうか、あの場所は。
    ゲンが合流した最初の年に千空が作った、クリスマスツリーのある場所だ。
    「 あ〜〜、そっか、もしかして今日って……クリスマスか」
    「 あ"ぁ。偶然にもな。……電飾は、……アドベントっつったか。チビどもが毎日飾り付けしてたらしいぜ」
    「 そっかあー、偶然だね!……うん、でも偶然千空ちゃんが呼び出してくれたおかげで、見られてうれしいよ♬」
    白々しいゲンの態度に、少しだけ目の縁を赤くして。千空はふいと顔を逸らした。
    その体勢のまま。
    「 おい、ゲン。……手ぇ出せ」
    そんなことを言われて、なあに?と両手をお椀型にして差し出した。
    その手のひらに、ことんと小箱が置かれた。
    「 やる。……一年間お疲れさんの、……まあ、感謝の証とか思っとけ」
    「 ええええ⁉︎ ジーマーで ⁉︎ もらっていいの?開けちゃうよ ⁉︎ 」
    衝撃のあまり、しつこく問いかけると、千空はさっさとしやがれと辟易した様子だ。
    ……箱を開けると、爪切りとヤスリ、小型の鋏やピンセット、それに加えて小さな瓶がいくつか入っていた。
    「 コレって……ネイルケアセット?」
    「 おう。テメーはいっつも、手、キレイにしてたかんな。……使えそうなら使え」
    俺の用はそんだけだ。
    そっけなく振る舞っているが、そんな気持ちがうれしくて。
    満面の笑みを浮かべてしまう。
    「 ありがと千空ちゃん!ゴイスーうれしい!」
    そうかよ、そりゃあおありがてぇな。
    そっぽを向いたまま、千空がそう答えた。

     早速、ささくれた指の先の甘皮の処理をして、爪を整え、ヤスリをかける。小さな瓶は、ネイルオイルとベースコートだろうか。
    付属の小さな筆で、オイルを丁寧に爪に塗布した。ベースコートを塗って、乾くまで待つと、瓶の中の液体は無色であるのに、ほんのりピンク色になった。
    キラキラと、細かいラメも入っている。
    「 うわー……キレイだねぇ」
    爪に見入っていると、どれ、と手を取られて、指先を凝視された。
    「 ……あ"ぁ、やっぱこの色が一番映えるな」
    そうひとりごちて。
    千空はそっと、爪の先にくちづけた。

    「 ……メリークリスマス 」
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