もものかんづめ @kmjy25 いろんなCP書いて投げる場所メインCP以外もあがってくる書きたいところだけアイコンはそひさんからのいただきものへっだーはきりさんからのいただきものです𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______ ☆quiet follow Send AirSkeb request POIPOI 16
もものかんづめ☆quiet followMEMO ##楓恒 幕間の楓恒②「丹恒よ、角の手入れはしているのだろうな?」 「……しないといけないのか」 「無論だ。肝要であるからな…其方はいつもその姿ばかりで手入れなどしていないのであろう?」 「飲月の姿でいる理由がないからな」 「手入れは大きな理由だろうに……まぁ、良い今日は余が磨いてやろう」 「自分でできる」 「やり方すらわからぬのだろう?余に任せよ」 「おい、乗りあがってくるな!」 「近づかなければ磨けぬだろう?」 「丹楓の髪が肌に触れて擽ったいから、1回退いてくれ」 「慣れよ」 「丹楓」Tap to full screen .Repost is prohibited もものかんづめDOODLE幕間の楓恒⑦吐き出した息は重く自分でも疲れていることはわかっていた。 情報収集に、アーカイブの整理、雑用も何件かあったかもしれない。そう考えてしまうほど資料室に戻ること自体が久しぶりではあった。 鍵のかかっていない扉を抜けると聞き慣れた機械音に肩の力が抜ける。一休みしたいところではあるがまだアーカイブの整理が残っている。 「丹恒」 「…っ、たんふう…」 丹楓が居たことをすっかり忘れてしまっていた。思わず足を止めて呟くように名前を呼ぶと丹楓に腕を掴まれた。 「いつから休んでいない?」 「…休んでは、いる…」 「ならば、此処に戻ってきたのが何時ぶりが言えるのだな?」 「………」 外で短時間の休息ならとっていたと伝えても丹楓は納得しないだろう。だが、俺自身何時から戻っていないのか既に覚えておらず答えることは難しい。 683 もものかんづめMEMOメイドの日のやつ幕間の楓恒⑥服を着替えて潜入することにどれだけの意味があるかわからないが、姫子さん曰く重要なことらしい。半ば半信半疑でその星の町に三月たちと来てみれば、この星には女性のしかもメイド服を着ている者しかいない。 どういうことかいまいち理解ができないまま、町で聞き込みをしていくと今日はそういうお祭りの日、なのだという。女性も男性もメイドの服を着て一日を過ごすというお祭りで今日が最終日らしい。 あまり来たくはないタイミングで来てしまったようだ。 「丹恒もメイド服似合ってるよ?」 「……そうか」 正直反応に困る。女性ものの服を似合っていると言われても嬉しくはない。 早急に星核についての話を集めなければと手分けをして聞き込みをするが、この星はこの妙な祭りを除けば平和そのものだった。 1672 もものかんづめMEMO幕間の楓恒⑤眠る必要の無くなった身で、寝る動作を行うのはそうしなければ丹恒が眠りにつかないとわかっているからだ。 資料室に余の為に敷かれた布団は生前使っていたものに比べれば薄く、固く、寝心地はあまり良くない。だが、常に誰かの気配を感じていた以前よりも眠りやすい環境であると言える。 何時まで起きているつもりか丹恒に問えば、手を止めて自分の布団に向かって行く。それを見届けてから目を閉じ、丹恒の寝息が聞こえだしてから目を開けて布団から出る。 あどけない表情で眠っている丹恒の顔を見ると、視線を感じるのか身動ぎしていた。 そんな所は余に似ていると思えばいいのか、それともそうならざるを得ない環境を強いてしまったと悔いればいいのだろうか。 962 もものかんづめMEMO幕間の楓恒④「丹恒よ、最後に食事をしたのは何時かわかっておるのか?」 「…わかっている、この程度ならばとくに問題はない」 「持明族といえども腹は満たさねばならぬぞ」 「この資料を纏め終えれば食べに行く」 「先程も同じことを申しておったが?」 「………」 「まあ、良い…丹恒、口を開けよ」 「……なんだそれは」 「車掌より預かってきた果実だ、これならば食べながら仕事もできるであろう?」 「そうだな…。わかった、受け取ろう」 「何を言っておる」 「自分で食べる」 「余が言ったことを忘れたのか」 「……自分で食べれる」 「ならぬ。丹恒よ、もう一度告げる。口を開けよ」 「…………んっ」 「ふむ……では、このまま其方は続けるが良い。余が其方の口へと運ぼう」 344 もものかんづめMEMO幕間の楓恒③「丹楓って変な人だと思う?」 「変だとは思わないが…何かあったのか?」 「この間ラウンジにいるのを見かけたから名前で呼んだんだけど返事がなくてさ」 「……聞こえなかっただけじゃないのか?」 「だから丹恒のお兄さんって呼んでみたんだ」 「……あいつは兄ではない」 「そしたら返事したから」 「丹楓……」 「丹恒、頭を押えてどうしたの?」 「……なんでもない…兎に角、俺とあいつは兄弟ではない」 「それなら2人はどんな関係?」 「………、言葉にするならば家族のようなもの、かもしれない」 「ならば、兄弟でも良いのではないか?」 「っ!丹楓、聞いてたのか…」 「私は丹恒の答えが聞けたから出ていくね」 「……それで?なぜ、余と兄弟ではいけないのだ」 402 もものかんづめMEMO幕間の楓恒②「丹恒よ、角の手入れはしているのだろうな?」 「……しないといけないのか」 「無論だ。肝要であるからな…其方はいつもその姿ばかりで手入れなどしていないのであろう?」 「飲月の姿でいる理由がないからな」 「手入れは大きな理由だろうに……まぁ、良い今日は余が磨いてやろう」 「自分でできる」 「やり方すらわからぬのだろう?余に任せよ」 「おい、乗りあがってくるな!」 「近づかなければ磨けぬだろう?」 「丹楓の髪が肌に触れて擽ったいから、1回退いてくれ」 「慣れよ」 「丹楓」 236