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    kusekke_ura

    女体化だったりパロだったり。
    色々とごちゃまぜです。

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    kusekke_ura

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    女体化だよ!
    小学生の登校班、体の大きい六年生と思わしき男女が横断歩道で【横断中】の黄色い旗で下級生達を横断させた後、止まってた車に頭下げて二人でなんか小突き合いながら班長・副班長ポジに戻って行ったの最高に萌えたから、幼なじみいずにょむつで妄想しよ

    物心ついた時からずっと一緒に遊んでいた和泉くんと陸奥ちゃん。
    陸奥ちゃんはおてんばさんで、二人は毎日泥んこになって遊んでいた。
    幼稚園も小学校も一緒で、二人は友情で結ばれていた。
    でも、学年が上がるにつれ、周囲の男女は徐々に一緒に遊ぶ事が少なくなり、和泉と陸奥も雰囲気に押されてあまり話さなくなってしまう。
    女の子同士でファッションやアイドルの話をするより和泉と駆けっこしたい陸奥ちゃん。
    同じ団地に住むのになかなか和泉と遊べない事に寂しさを募らせた。
    5年生の夏のある日、和泉は陸奥を夏祭りに誘う。そこで彼は、彼女に露店で見つけたおもちゃの指輪を買ってあげる。
    青とオレンジが混ざり合うガラス玉がはまっただけのプラスチックの指輪。
    「また、一緒に遊べる日が来る。だから、我慢してくれ」
    そう言いながら、兼定はそれを陸奥ちゃんの左手の薬指に差し入れた。
    大きな瞳を更に見開き、その朝焼けの瞳から大粒の涙をポロポロと零しながら、陸奥ちゃんは
    「…おん。ありがとう」
    と小さく頷いた。

    しかしこの後、二人に転機が訪れる。
    二次性徴。

    先に迎えたのは陸奥ちゃん。
    初潮を迎えた彼女の体はみるみる内に変化していった。
    未まで筋肉質に感じられたその体型は、乳房が膨らみ、腰がくびれ、臀部が丸みを帯び、とても女性らしいシルエットとなった。
    そして少し遅れて、和泉にもそれはやってきた。
    陸奥ちゃんとあまり変わらなかった身長はぐんぐん伸び、更には筋肉が体を覆い始めてがっしりとした体つきに。
    そして声変わりによって陸奥ちゃんだった好きだった声も次第に低く。それが知らない人みたいで、陸奥ちゃんは少し寂しくなった。

    でもそんな時は和泉から貰った指輪をそっと抱きしめ、また彼と遊べる日を夢に見た陸奥ちゃん。
    しかし、避けては通れない出来事が、和泉に訪れた。
    精通だった。
    しかも運悪く、夢で陸奥ちゃんと会っていた時に夢精してしまったのだ。
    「オレは…あいつを…」
    ただの幼馴染みだと思っていた彼女を性の対象として見てしまった自分に複雑な感情を抱いた和泉は、陸奥ちゃんを避け始める。

    そして、和泉は陸奥に何も言わず学区内にある公立の中学校ではなく、隣市の市立中学へと進学を決めた。
    同じ団地に住んでいるのに受験勉強で忙しくなった和泉と更に会う機会が減り落ち込む陸奥ちゃん。
    しかし、彼にもきっと追う夢が出来たのだろうと自分に言い聞かせてなんとか乗り切る。
    そして別々の中学校に通い始めた二人。
    遠い中学へ通う和泉とは会う機会もほとんど無くなった。
    その後、陸奥ちゃんは高校に進学する際に和泉の通う学校(中高一貫校)の近くにある女子高に決め、受験を頑張り見事に合格。
    通学時に顔を合わせる事が多くなった。
    しかし離れていた時間が長かったためか、なんとなく彼に対しよそよそしくなってしまった彼女は「おはよう」と挨拶を交わす事しか出来なかった。
    和泉も、それに応える程度。
    きっとお互いに恥ずかしいんだな、と思う事にした陸奥ちゃん。
    和泉は本当はちゃんと挨拶を返して彼女とおしゃべりしたいのだけれど、暫く会っていない間に大人の女性の体つきになってしまった彼女にどうしようもない性的興奮を覚えてしまい、彼女に対し間違いを起こしてはいけないと、彼女を視界に入れないように努めた。
    すれ違いの時は流れ高校一年の夏休み直前、陸奥ちゃんはクラスメイトに呼び出される。
    隣の高校に通う和泉の事を紹介して欲しいという内容だった和泉は、とにかく美しい。
    その噂は、入学当時からむつちゃんの耳にも入っていた。
    そしてそのクラスメイトは通学路で見かけた彼に一目惚れをし、色々と調べ上げた結果、陸奥ちゃんが彼の知り合いだという事を突き止めたというのだ。
    「彼のぜひお近づきになりたい」
    「彼女はいるのか」
    矢継ぎ早に降り注ぐ質問に、陸奥ちゃんは
    「和泉はええ男じゃ。彼女ぐらいおるろ?」
    と答えた。
    途端にがっかりした彼女に、陸奥ちゃんは内心ほっとした。
    しかし、陸奥ちゃんは同時に自分の中で問答を初めてしまった。
    和泉に彼女は、いないのだ。
    それは、同じ団地の同級生である清光や安定から聞いていた。
    なのに何故、自分はクラスメイトに嘘をついてしまったのか。
    【和泉を、取られたくなかったから】
    その答えに、陸奥ちゃんはショックを受けた。
    ずっと友達だと思っていた和泉を恋愛対象として見てしまっていた事に。
    友情だと思っていた感情が、実は愛情だったという事実。
    【もう、昔の様に、彼の隣で無邪気に笑う事は出来ない】
    彼が好きだと、恋しいと。
    友達のままで居たくないと思ってしまった彼女。
    「…迷惑…かのお…」
    こんなぐちゃぐちゃな感情を抱いたまま彼に会うことは出来ないと思う一方、彼に会ってこの気持ちを伝えたいという思い。
    彼女は、混乱の中にいた。
    そして下校時間を迎え、彼女は一人で帰路へと就いた。
    電車に乗り、自宅最寄り駅で降り、歩く。
    途中差し掛かった公園で、陸奥は足を止めた。
    そこは昔、和泉とよく遊んでいた公園だった。
    夏特有の夕立が近づきていたのか、いつの間には空は真黒な雲に覆われ、子どもたちの姿は無かった。
    「和泉…」
    彼への恋心に気付いてしまった以上、純粋に友達として遊んでいたあの頃にはもう戻れない。
    心がぎゅっと締め付けられる今まで感じた事の無い苦しさに、陸奥はブランコに座ると両手で顔を覆った。
    このブランコも、彼と二人乗りをした思い出の場所。
    「いずみ…ず…」
    公園の中に点在する彼との温かで柔らかな思い出をなぞっていくうちに、その瞳からは大粒の涙が溢れだした。
    恋しさのあまり紡ぎ出した彼の名には、嗚咽が混ざる。
    彼女の慟哭に共鳴するかのように、空からは大粒の雨が降り出した。
    「ず…ず…ぃ」
    彼女の秘めやかな恋を隠すように、雨は音を立てて激しく降り注いだ。

    この雨が、芽生え始めた柔らかな恋の双葉を洗い流してくれたらいいのにと、陸奥は鈍色の空に向かいわんわんと泣いた。

    小さな恋は、前の見えなくなった土砂降りの景色の中、行く先を探して震えるしかなかった。


    「陸奥」
    自分の名を呼ぶ懐かしい声に、陸奥はそちらを振り向いた。
    そこには、今一番会いたくて会いたくない相手、和泉がいた。
    「馬鹿野郎!傘も差さずに何してんだ風邪ひいたらどうするんだ」
    鬼の形相で走り寄ってきた彼はびしょ濡れの陸奥の腕を掴むと思いきり引っ張り、ブランコから立ち上がらせると自分の傘の下に引き入れた。
    「おい!しっかりしろ!怪我でもしたのか」
    膝を折り上体を屈ませて自分の顔を覗き込んでくる彼。
    記憶の最後にある、小学生の頃の自分を変わらぬ身長だった彼はもうそこにはいない事に陸奥は少し寂しさを覚えた。声も体つきも自分の知らない、まるで大人の男となってしまった和泉を間近で感じた陸奥は、それと当時に彼に対する恋心で心臓が締め付けられどうにかなりそうだった。
    「おい!大丈夫なのか」
    黙ったままの彼女を心配し傘を持っていない方の手でその肩を掴み激しく揺さぶり始めた彼。
    その手の大きさと熱さに、陸奥は彼に対する想いを叫び出しそうになった口をぎゅっと真一文字に引き結び、小さく頷くにとどめたのだった。
    その仕草にほっと胸を撫でおろした和泉は「とりあえず帰るぞ。このままじゃあ風邪をひく」と彼女に傘を持たせると彼女の荷物を持ち、そして手を引き、ここから近い自分の家へと雨の中を走り出したのだった。
    玄関扉を開け家の中へ。
    「ちょっと待ってろ」
    陸奥を玄関内に残し、和泉は急いで家へ上がり脱衣所でタオルを数枚手に取り戻ってくるとそれを彼女の頭に被せると、丁寧に体の表面の水分を拭っていった。
    真剣な表情で自分を気遣ってくれる彼に、陸奥は愛おしさを募らせる一方、躊躇なく顔や胸に触れてくる彼に【自分は女として見られていないんだな】と自虐の想いを抱いてしまった陸奥。

    でも、それでも。

    彼が自分の事を恋愛対象として見てくれなくても。
    一度だけでいい。
    最初で最後、今日だけでいいから…。

    最初はタオルの感触に擽ったそうに微笑んでいた筈の唇を引き結び黙りこくってしまった陸奥の変化に気付い気づいた和泉が「…陸奥?」とその顔を覗き込んだ瞬間、彼女は両手を伸ばし、和泉の体に強く抱き付いたのだった。
    「っ、陸奥…」
    「和泉ぃ…!」
    突然の出来事に固まった和泉の手から濡れたタオルが滑り、べしゃりと音を立てて床に落ちた。
    その音に被さるように、陸奥は小さな、しかし芯の通ったはっきりとした声で、呟いた。
    「…和泉、抱いとおせ」
    「え…?」
    「うちの事…抱いとおせ…」
    「お前…自分で何言ってんのかわかってんのか?」
    「おん」
    「なんで…いきなり…そんな事…」
    「失恋したんじゃ…やき、慰めとおせ」

    ”失恋”
    その言葉に、和泉は驚いた。
    彼女への恋心に気付いたあの日から、彼は人知れず彼女の事を陰から見守っていた。その間、彼女に男の気配は無かった筈だった。
    【一体、どこの男が彼女をこんなにも傷つけたのが】
    彼女を抱きしめ返そうと伸ばした手には自然に力が籠り、その柔らかな体を抱きしめ返
    すことなく、背後で強くに握られただけだった。
    本当は彼女の体を拭うだけでも、その濡れて透けた純白のセーラー服の下に見える下着に心臓が口から飛び出しそうな程に緊張し邪な感情に流されそうでいたけれども、彼女を守るために必死に理性を保った彼。
    それほどまでに愛している彼女の打ちひしがれた姿に心を痛めた彼だったが、彼女がまた自分の好きだったあの太陽のような笑顔を取り戻してくれるにはこの方法ではいけないと感じた彼は、彼女の薄く柔らかな両肩を掴むとその体を引き剥がし、しっかりと目と目を合わせた。
    「お前…好きでもない男に抱かれるようなヤツだったのか?」
    【目を覚ましてくれ、陸奥】
    そんな願いを込めて諭せば、彼女は涙で潤ませた大きな瞳を幾度か瞬かせた後、そっと俯きその頭を左右に振ったのだった。
    「ち、ちが、う…」
    「なら…」
    「うちが好いちゅうんは……和泉、おまんなんじゃ」
    「…え?」
    陸奥の言葉に固まる和泉に、彼女は更に続けた。
    「和泉は…うちの事…そういう目で見れんのじゃろ?やき、最後に一度だけ抱いとおせ…それで…全部忘れるき……のう、お願いじゃ…一度でええ…うちの事、女として見とおせ」
    喉を、唇を振るわせ涙声で必死に言葉を紡ぎ終えた彼女を、和泉はきつく抱きしめた。
    「いずっ…!」
    「馬鹿野郎!オレがいつお前の事、恋愛対象として見られ無えなんて言ったんだよ」
    「ぇ…」
    「好きだよお前がずっと、ガキの頃から」
    「ぇ…けんど…おまんは、小学校の頃からうちの事避けて…」
    「お前が…好きで好きで!好き過ぎて…だから…その、お前を、傷つけちまうと思って…だから、あえて、離れてたんだ」
    「いずみ…」
    「好きだ、陸奥。ずっと黙っていて悪かった」
    「…ええよ」
    「オレと、付き合ってほしい」
    「はい」
    雨と涙にぐしゃぐしゃの顔をまるで満開の向日葵のように綻ばせながら幸せそうに頷いた彼女の色を取り戻し始めた唇に、和泉はぐっと強く目を瞑りながら震える唇をそっと押し当てた。
    「」
    途端に大きく見開かられた太陽の煌めきを閉じ込めた瞳からぽろりと零れた大粒の涙が頬を伝わり、二人の唇の間に流れ込んだ。
    その柔らかなしょっぱさにふふふと微笑みながらそっと顔を離した二人は手を握った。
    その陸奥の左手の小指に、和泉は見覚えのあるものを見つけた。
    「お前…それ…」
    それは小学生の頃、和泉が夏祭りの屋台で彼女に買ってあげた玩具の指輪だった。
    指摘された指輪を愛おしそうに撫でながら「わしも…気づかんかっただけで、おまんの事がずっと昔から好きだったんじゃの…」と呟いた彼女を、和泉はもう一度強く抱きしめた。
    「あと何年後になるかも分から無ぇけど…いつか本物の指輪を、その、この薬指に贈るから……それまで、オレの隣にいてくれるか?」
    「おん、いつまでも、待っちゅうよ」
    「ありがとな」
    そして二人は、もう一度、キスを交わした。
    雨上がりの空に掛かった虹が、窓の外から二人を祝福した、夏の日でした。
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