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    ふすまこんぶ

    @Konbu_68
    ワンクッションイラスト/小説置き場

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    ふすまこんぶ

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    クーデター後の新将軍と新治安大臣のお話続きにして完結編。
    ちょいと長官が出てくるよ。

    酒と傷(2)いつものバーで、いつものように、ゲンブは酒を飲んでいた。
    だがちっとも楽しくない。ため息をついていると、マスターに声をかけられた。
    「ギルモアさんと喧嘩でもしましたか?」
    ゆっくりと顔を上げる。
    「ゲンさん、誰かお客さんが来るたびに入り口の方を見てますよね」
    やはりマスターにも気づかれていたらしい。気まずそうに手元のグラスに視線を落とす。
    あの宅飲み以降、ギルモアに謝ろうと何度も声をかけた。だが、「忙しい」と言ってするりと逃げられてしまうのだ。仕事の話は何とかできているものの、向けられる眼差しはやけに無機質で、彼が何を思っているのか未だに分かっていない。
    このバーに来ればギルモアに会えるかもしれない。話ができるかもしれない。そんな期待を胸に店を訪れたが、待てども待てどもギルモアは現れない。
    「……もしかして、他の店に行ってしまったんだろうか」
    自分と顔を合わせるのが嫌で、他の場所で酒を飲んでいるのかもしれない。
    独り言のように零された言葉を、マスターはやんわりと否定した。
    「多分、違うと思いますよ」
    「何故そう思うんです?」
    マスターはグラスを洗っていた手を止め、タオルで水気を拭き取った。
    「この間、組合で話し合いがあったんですけどね」
    ゲンブの真正面にマスターが立つ。
    「何個かの居酒屋で、クーデターが終わってしばらくしてから、ギルモアさんが来たという話が出たんです」
    「ギルモアが?」
    「ええ、何でもクーデター前から時々来ていたそうで。最も、その頃はただのお客さんとして対応していたみたいです。けど……」
    マスターは一呼吸おいて、静かな口調で言った。
    「他のお客さんが怖がるからという理由で、みんな断ったらしいです」
    ゲンブは目を丸くした。
    「……つまり、店を追い出したと?」
    マスターは頷いた。
    「すぐに追い出したと言う店主もいれば、出て行ってくれないかと頼んだという店主もいましたが……とにかく、それ以降は店に来なかったと言っていました」
    ゲンブは言葉を失った。
    何故ギルモアが、不慣れなバーに来たのか。
    他の店で受け入れてもらえなかったからだ。通い慣れた居酒屋にことごとく拒絶され、辿り着いたのがこの店だったのだ。
    ゲンブのように、色んな銘酒を飲みたいからこの店に来たのではなかった。だから酒についての知識もほとんど無かったのだ。
    「正直、ゲンさんがいなかったら私もギルモアさんを断っていたかもしれません」
    マスターはバツが悪そうに肩をすくめた。
    「今はそんなことしませんよ。あの人、普通に良いお客さんだって分かりましたから」
    パピ大統領も、官邸スタッフも、政府の人間は(表向きだけでも)ギルモアを赦し、受け入れた。だが一般市民はそうはいかない。今でもギルモアを恐れ、憎んでいる。
    そうした市民の感情は理解できる。また、店には客を選ぶ権利がある。他の客の迷惑になる人物をつまみ出すことは、正当な行動の範疇だ。
    だが、おそらくギルモアはただ酒を飲むためだけに店を訪れただけだ。彼は傲慢で押し付けがましい面もあるが、客としてはごく普通の常識的な振る舞いをする。それなのに追い返されて、一体どのような心情でこの店に来たのだろう。
    「仲直りして、また2人で飲みに来てくださいな」
    そう言って、マスターは微かに笑った。



    仲直りをしたい。
    だがギルモア本人にとりつく島がない。
    となると、他者の力を借りねばならない。
    悩みに悩んだ末、ゲンブはある男に相談することにした。
    「……ふむ、そんなことが」
    早めに会議を終わらせ、余った時間で話を持ちかけた。最近のギルモアとの関係や、口論の内容まで話した。
    ピシア長官ドラコルル。ギルモアに最も近く、最も付き合いが長い男だ。
    「機嫌を取る方法でも何でも、知っていれば教えてほしい」
    ドラコルルは首を傾け熟考の姿勢をとる。
    ゲンブはじっと待った。やがて、サングラスの下で伏せられた目が、すっとゲンブを見据えた。
    「色良い報告で機嫌が治ることはありますが、個人的な問題となると私には分かりかねます」
    ゲンブはがっくりと肩を落とした。あのドラコルルでも分からなければ、一体どうすれば良いのだろう。
    「ですが、将軍の発言の意味なら推測できます」
    「……聞かせてくれ」
    ゲンブは続きを促した。少しでもギルモアの心情を理解できれば、解決の糸口を掴めるかもしれない。
    「私がまだ新兵の頃、星外防衛任務の真っ最中、とある星から攻撃を受けたことがありました」
    姿勢を正したドラコルルは語り始めた。
    「こちらは完全にピリカの領域内でした。侵入も挑発行為も一切行っておらず、ただ巡回していただけでしたが……とにかく、我々は必死に反撃しました。甲斐あって敵の戦闘艦を追い返すことができましたが、被害は甚大でした。乗組員の1割が死亡し、私は……艦の砲座にいたのですが、敵の砲撃が命中し生死の狭間を彷徨う大怪我を負いました」
    艦の名前をとって「マナティ戦艦事件」と呼ばれる、他国との交戦事案だ。ピリカ側に多数の死傷者が出たことから、官邸を含む政治家たちの間では大きなニュースとなった。ゲンブも、過去にその件について報告書類を読んだ覚えがある。
    「多分、私は助からないと判断されたのでしょう。手当もされずメディカルルームの隅に放っておかれました。人員も医療品も不足していましたから、助かる見込みのある怪我人に人手を注ぎ込んでいたのだと思います」
    ゲンブは黙ってドラコルルの話を聞いていた。いや、何も言えなかった、と言う方が正確かもしれない。時々起こる他の星との小競り合いは、書類で数字や文章としてその成果を受け取るだけであって、実際にどのようなことがあったのか聞くのは初めてだった。
    「正直、私は死ぬのだろうと思いました……が、そんな時に、誰かに手を握られたのです。お前は死なない、だから生きて星に帰れと、そんな声も聞こえました。目を開けるとギルモア大佐……当時の将軍がすぐ横にいました。将軍は応援に来た艦の艦長で、その時はすぐにどこかへ行ってしまいましたが、帰還するまでの間に時々様子を見に来てくださいました」
    戦場の様子を語るドラコルルの顔は、どこか穏やかだった。
    と、遠くを見るような目つきから一転、目の前のゲンブを鋭く見つめる。
    「昔はもっと他国との戦闘が多かったと聞いています。ギルモア将軍のような上の世代の方は、体に怪我の痕が残った方が多いですが、それ以上に亡くなった方が大勢いらっしゃいます。ピリカの盾であり矛であることは我々の誇りです。しかし、その意味を国民や文官が真に理解しているとは……今でも思えません」
    ずき、とゲンブの胸が痛んだ。
    クーデター収束後、ギルモアを始めとするピシアの人間から聴取を行った結果、軍部は政権に対して強い不信感があったことが判明した。特に上層部の抱く不信感は根強かった。
    今思えば、政治の世界に身を置いていたゲンブですら、星の外での戦いは遠い場所での出来事だった。宇宙で何が起ころうとこちらの生活には何の影響もなかった。
    それが政府、国民と軍部との分断を招いたのか、分断故にそのようなことになったのか、どちらが先かは分からない。
    しかし、聴取で誰もが、政権への不信を深める一番のきっかけは大統領の軍備増強取りやめ発言だと述べた。大統領は嘘を嫌う正直な人間だからこそ、本気なのだと危機感を感じたとも。
    「今の大臣ならお分かりになるのでは? 文字通り前線に立つことの意味を」
    サングラスの下から向けられたのは、こちらを試すような眼差しであった。



    雪の降る夜、ゲンブはある家の前に立っていた。
    これまで何度も訪れたギルモア邸。その門の前で白い息を吐く。
    もう午後8時を過ぎる頃だが、ギルモア邸に電気は点いていない。家主はまだ帰宅していないようだ。足元に積もった雪から靴を通って寒さが伝わる。
    軍の最高司令官というのはやはり忙しいのだろう。ゲンブはインターホンの真下、道路の方を向いてしゃがみ込んだ。
    忙しい時は泊まり込むこともある、とギルモアが言っていたのを思い出す。もし今日がその日だったら? 泊まる日でなかったとしても、果たして自分の話を聞いてくれるだろうか、中にいれてくれるだろうか。
    俯いて膝を抱える。はらはらと夜空から降りてくる雪が、上着の上に少しずつ積もっていく。時々頭を振って雪を落とすが、また雪が積み重なる。
    どれくらい経っただろうか。じわじわと体の芯まで寒さが迫って来た頃、雪の上を素早く踏み締める足音が聞こえた。
    「ゲンブ!? こんなところで何をしている!」
    頭上から慌てた声が降ってくる。ハッと上を向くと、待ち人が目の前に立っていた。
    「あ、ギル、モ……ふえっくしょーん!!!」
    立ち上がると同時に盛大なくしゃみを撒き散らす。鼻を啜ると、ぐいと肩を掴まれた。
    「早く中に入れ」
    そのまま門の中に引き摺り込まれる。ひとまず追い返されなくて良かったと安堵したその時、ゲンブは二度目のくしゃみをした。



    「何故ワシの家の前にいた」
    風呂に入れと急かされ、湯上がりの今。険しい顔つきの家主に見下ろされる。ソファに座りギルモアの私服に身を包んだゲンブは、ゆっくりと立ち上がった。
    「この前はすまなかった」
    深く頭を下げる。視線は床に落としたまま顔を上げ、言葉を続けた。
    「お前の言う通り、私は何も分かっていなかった。有事の際、前線で何が起こるか……クーデターで、多少は理解したつもりになっていたが……」
    拳を握りしめる。
    「平和な場所で書類と睨み合うだけの我々とは違って、お前たちは……文字通り、命をかけていて、その……我々の仕事が増えるくらい、戦いと比べたらどうということはないのに、あのような無神経極まる発言をしたことを……謝る……」
    ゲンブは恐る恐る視線を上げた。ギルモアの腹、胸、首、そして口元。
    どんな言葉が返ってくるだろう。胸がバクバクと脈打つ。
    と、おもむろにギルモアが服を脱いだ。次いでその下の黒いインナーを脱ぐ。いつも首元と手首までを覆い隠されていたギルモアの肌が初めて目の前に晒され、ゲンブは目を見張った。
    数え切れない程の白い筋が上半身のあちこちに、薄いアザのように浮かんでいる。だがそれよりもまず目に入ったのは、腹部のほとんどを覆う火傷の痕だった。
    無言で隣に腰を落としたギルモアに、ゲンブは問いかけた。
    「……昔の怪我の痕か?」
    ギルモアはやや俯いたまま短く答えた。
    「……そうだ」
    沈黙が流れる。それを打ち破ったのは、ギルモアの声だった。
    「……若い頃は、他星との戦闘なんざしょっちゅうだった」
    いつもより落ち着きのある、というより感情の読めない声であった。
    「ひとたび星の外に出れば、いつ死んでも、誰が死んでもおかしくなかった。ワシは戦闘機乗りではなく本艦の銃手だったが……砲撃を受けて負傷することも多かった」
    静かな部屋に老人の語る声だけが響く。
    「何度目かの防衛任務で、ワシが配備された砲座に敵の弾が当たった。気がついた時には廊下かどこかに転がっていた……体中、特に腹が痛く、起き上がることはおろか腕を上げることも、声を出すこともできなかった」
    ゲンブはその話に聞き覚えがあると思った。そういえば、ドラコルルから聞かされた話とよく似ている。
    「ただ、そばを人が通り過ぎていくのだけは感じていた……こいつはもう駄目だと、何度もそんな言葉を聞いた。戦闘が始まれば怪我人を手当する余裕がないことぐらいは分かっていただが、いつまで経っても、ワシを回収する者は現れなかった」
    そう語るギルモアの横顔には悲痛の色が滲んでいた。
    「痛みで気を失えたかと思えば、また痛みで無理矢理意識を戻される。その繰り返しだった。艦が星に戻ってようやく、負傷者を運び出すための応援部隊がワシのところまでやって来た……それから病院に搬送されて、ワシはしばらく入院することになった……ほとんどの傷は、その時のものだ」
    その話は、確かにドラコルルから聞かされた話と似ていた……途中までは。
    ドラコルルはギルモアに励まされて命を取り留めたが、ギルモアは違った。
    ゲンブは、膝の上で硬く握りしめられている、ギルモアの左拳をそっと両手で包み込んだ。
    人から見放された経験のない自分は、ギルモアの苦しみの全てを理解することも、ドラコルルのように共感してやることもできない。
    けれど、今のギルモアに、そして過去の孤独だったギルモアに寄り添いたいと思った。
    それが伝わったのかは分からない。ただ、ギルモアの拳が少しだけ緩くなったのが感じとれた。
    そっとギルモアの顔を窺えば、幾分か表情は柔らかくなっていた。
    ゲンブは大きく息を吸い込み、がはりと立ち上がった。何だ何だと目をぱちぱちとさせるギルモアの目の前で服を脱ぎ始める。家主が呆気にとられているうちに、ゲンブの上半身が露わになった。
    たるんだ腹をパン!と音を立てて叩くと、ギルモアが小さく肩を揺らして笑った。
    「何だそのだらしのない腹は」
    「運動不足の賜物だな」
    クーデターを除けば戦い事と無縁に生きてきたゲンブの肌には傷ひとつ見当たらない。日々のデスクワークのおかげか下腹に肉がついており、収まりきらないたるみがパンツの上で輪を作っていた。
    そっとギルモアの手が伸ばされる。ふに、と柔らかい下腹を押したかと思えば、同じ位置を何度も何度も揉まれる。
    「遊ぶな」
    ゲンブは僅かに眉を顰めた。
    「自分で脱いだくせに抜かしおる」
    ニヤリと笑ったギルモアの隣に座り、ちらりと顔を窺った。
    「……お前は好き者だな。こんな、厄介者のところにわざわざ謝罪に来るとは」
    そんな言葉を零すその横顔は、薄らと微笑んではいたが寂しそうにも見えた。
    「お前はピリカにクーデターを起こした。自由と平和を奪い、この国を我が物にしようとした。そのために沢山の人を傷つけた。それを忘れることはできない。だが……」
    ゲンブは言った。
    「お前がピリカのために命懸けで戦ったことも事実だ。それに、私がお前を傷つけてしまった。この件で悪いのは私の方だ……それから……」
    ギルモアがこちらを向く。ゲンブは一旦口を閉じて、そして呟くように言った。
    「1人で飲んでもつまらない、のだ……」
    ギルモアは驚きに目を丸くしたが、やがて「そうか」と短く告げて、ゆっくりと顔を緩ませた。



    「ギルモアさん寝ちゃいましたね」
    「そうだなあ……」
    マスターの言葉にゲンブは困ったように笑った。
    今日は仕事終わりにいつものバーに行こうと約束をした。いつもの席に座って美味しそうにワインを飲んでいたギルモアだったが、今日は疲れていたのか、酔いが回ったのか、カウンターに突っ伏して眠っていた。
    ほんのりと顔を赤くして、穏やかな寝息を立てる老人の頬を軽く突いてみる。
    むにゃ、と一瞬顔をしかめたものの、すぐにまたすやすやと眠りに落ちていった。
    「良かったですね、仲直りできて」
    マスターの言葉にゲンブは顔を上げた。
    「ああ」
    「ギルモアさんもホッとして気が緩んだんでしょう。いつもよりペースも早かったですし」
    ギルモアが飲んでいたワインの瓶はもう空っぽだ。「trop migon」と名前が刻まれたラベルにはお洒落な紋様が描かれている。
    「閉店までに起きてくれれば良いが」
    ゲンブはそうぼやきながらグラスの中の酒を飲んだ。ギルモアはゲンブより背が高いし体格も良い。眠った状態を運ぶならば骨が折れるだろう。
    「ん……」
    もぞり、とギルモアが身じろぐ。もしかして起きたのか、とゲンブは顔を覗き込んだ。
    「……ゲンブ?」
    眠たげに目が開かれる。
    「目が覚めたか?」
    ギルモアはむくりと頭をもたげ、ごしごしと目を擦った。
    「今何時だ?」
    「まだ10時半だ」
    「ん、そうか」
    老人はひとつ欠伸をした。寝起きのせいか、それともまだ酔いが残っているのか。とろんと眠たげな目は潤んでいた。
    ゲンブはグラスをカウンターの上に置いた。
    「私はまだ飲むし、つまみかデザートでも頼んだらどうだ?」
    「……マスター、プリンひとつ」
    「はい」
    店主はにこやかに返事し、食器棚からアイスカップを取り出した。冷蔵庫で冷やされていたプリンを皿の上に移し、その上にホイップクリームと瑞々しい果物を盛り付ける。
    「どうぞ、果物の盛り合わせプリンです」
    ことり、とギルモアの目の前に皿が置かれる。
    スプーンを片手に機嫌良さそうな老人の顔を見つめながら、ゲンブは酒を飲んだ。良い意味で気が緩んでいるのか、最近のギルモアは浮ついた表情を隠そうともしない。多分、自分以外の人間には見せていないだろう。
    そう考えると、何と言うべきか、ほんの少し嬉しい感情が湧き起こってくる。
    「……何だ、お前も食べたいのか?」
    視線に気づいたらしいギルモアに、訝しげな目を向けられる。
    「えっ? あ、いや、別に……」
    「ふうん」
    ギルモアは不思議そうに首を傾げたが、またプリンを口に運び始めた。
    「美味いか、それ」
    甘いものを得意としないゲンブは、酒に合う、塩っ気のあるつまみしか頼んだことはない。何気なく感想を尋ねると、スプーンを咥えていたギルモアはそれを口から離し、こちらの方を見た。
    「ああ、美味い」
    にへ、と赤ら顔を柔らかく緩めて、ギルモアは笑みを浮かべた。
    不覚にも、そして柄にもなく、ゲンブはその顔を見て──どき、と心臓が強く脈打った。
    いやこれはあれだ。前はムスッとした顔しか見ていなかったし、怒っていなくとも基本無愛想だし、笑った顔なんかほとんど見たことがないからびっくりしただけだ。そうだ、そうに決まっている。それか動悸だ。歳だからな。
    ご機嫌にプリンを食べるギルモアと、動揺を誤魔化すように酒を煽るゲンブ。そんな2人を穏やかな眼差しで見守るマスター。
    3人が過ごす小さなバーの外で、しんしんと雪が降り続いていた。(終)
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