小話集【その笑顔をやめろ】
平尾と鍋島と野薔薇は同じ高校出身だ。平尾は2人の先輩にあたる。
大人になってもなんやかんだと腐れ縁は続きたまーに、本当にたまーに呑みに行く。
ある日の飲み会で珍しく平尾が遅刻。
理由を聞いてみるば「社長のお孫様が可愛いくて離れがたかった(お前らより優先順位高いんだよ)」との事。
どれ程可愛がっているんだと、少し気になっていたある日、昔馴染みの壇からの依頼でインタビューを受けることになった。
壇本人あるいはベテラン記者が行うだろうと思って行ってみれば、未成年と言われれば納得する程、童顔な瞳のデカい3本アホ毛がある記者ー佐藤入間ーが来た。
なんだコイツと思いつつも、受け答え・質問の内容・間のもたせ方等、全てが不愉快にならず驚く鍋島。
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