結婚したレイノマ「ただいま」
「おかえり」
レイが帰宅するのを、風呂上がりのノーマンが出迎えた。何故かレイの黒いパジャマを着ていた。上だけ。繰り返す、それはレイのパジャマである。
上下セットでありながら色をカスタムでき、肌触りも良く乾燥機に放り込めるそれは彼らのお気に入りで鬼リピしている。白がノーマンで黒がレイ、下は色を交換して、色違いでありながらお揃いというとんでもない代物である。
ノーマンが着るとパジャマからにょっきりと足が生えている状態になる。華奢で肩周りに肉がないため、裾が余ってギリギリ見えない。惜しい。なにがとは言わないが見えない。下着の有無までは分からない。
レイはくらりと脳が揺れた気がした。今にも倒れそうである。愚息はすこぶる元気になった。
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