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    まつしま

    リバの民のショタコン

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    まつしま

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    ノーマンくんお誕生日おめでとう!ハッピーな部分をちょっと公開するわ

    ぼくらの半日戦争(の途中)「大好き。一生そばにいて」
    「うん」
    「だいすき」
    「ん、俺も好き」
    ざらついていた感情が泡になって弾ける。穏やかな波がノーマンの胸を攫い、心がレイに占領されていくのを感じていた。レイは最後の一掬いを口の中に放り込み、スプーンを空瓶へ雑に活けたところであった。ささいな仕草のひとつひとつから目が離せない。
    ノーマンは瓶の底にカツカツとスプーンの先端をぶつけながら、甘えるようにして肩にもたれかかる。
    「僕と結婚して」
    「してる。ほら、指輪」
    瓶を持ったままのレイの左手、薬指がピンと伸びた。つられて一緒に伸びる小指がかわいい。
    ノーマンはスプーンを口に咥えて自身の手を見た。そこには当然のように同じ指輪が光っている。なんだか眩しくてくらくらして、ノーマンはレイの肩に額を押し付けた。
    プリンはすっかり胃の中に収めてしまったのに、甘く香る余韻を離したくなくて瓶を握りしめていた。レイが笑う気配がした時には口からスプーンが抜き取られていた。カチッと硬質な音とともに手の中から瓶も消える。
    レイの手がノーマンの肩を支えて身じろぐ。薄目を開けるとローテーブルに幸せの残骸が仲良く並んでいた。
    ノーマンは頬を肩に押し付けたままレイを見上げる。目が合った。動揺したように視線が泳ぐのが見えた。レイは片手で口元を覆い、もう片手でノーマンの肩を引き寄せる。前髪の内側、レイだけのテリトリーでいくつかの感情が葛藤しているように見えた。ノーマンはそのうちのひとつを紐解くべく、左手を伸ばす。
    口を隠すレイの手を剥がして頬を撫でる。何らかの引力が働いて吸い込まれるように唇が合わさった。バニラとミルクの香り、ほのかに甘い微睡みの匂いがする。
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    tamagopan1902

    MEMO約ネバ・クロスオーバーものフルスコアのアイドルパロが見たい……。

    エマ→アイドル 
    クイズ番組で活躍中。現在クイズ女王として君臨している。身体能力も高くリーダーシップもあるので、教育番組「ママと一緒!」に出演中でちびっこ達の人気者だ。いつも元気なみんなの太陽。歌もダンスも演技もそつなくこなす優秀な人材。アイドルコースのトップ。

    ノーマン→エマのプロデューサー。
    アイドル学校GFのプロデューサーコース。芸能界のあらゆる情報をインプットしており、円滑な人間関係と人脈作り。大御所の方々には油断のならない子倅として認識されている。プロデューサーコースのトップ。

    レイ→ブランド【neverland】のトップデザイナー
    元々はエマと同じくアイドルだったが、作りたいドレスが出来たのでデザイナーの道を志す。レイのデザインするドレスはユニセックスでシンプルなものが多い。かと思えば機能的なものが多いのでダンス向きだ。デザイナーコースのトップ。

    イザベラ→アイドル学校GF学園長。
    レイの実母。過去に伝説的な女優だったが若い才能を育てるために私財を投じてアイドル学校を作った。それがグレイスフィールド学園である。厳しい試験をクリ 517

    ちりむく

    MEMO妄想小説その3

    迷子のシキ(植物園管理棟に住み込み中)とジェイドのお話。
    長編のお話の中の一部分です。わかりづらくてごめんなさい。

    not監督生です。
    その晩は、なかなか寝付けなかった。
    昼休みの時間に眠ってしまったせいだろうか。それともロウドが言った言葉がシキを不安にさせているからだろうか。机の上に置いた時計は、11時を指していた。シキはベットから起き上がると椅子に掛けてあった上着を取ると羽織り部屋を出た。

    シキが寝泊まりしている場所は植物園の中にある小さな管理棟であった。部屋は2つあり入って直ぐは事務所で机や椅子があり何か問題事や調べ物がある時は植物園を管理している5人のドワーフ達が集まり話し合う。廊下を挟んだ奥にある部屋は居住スペースになっており小さいながらもお風呂と洗面台もあった。シキはその部屋を借りて暮らしていた。手前の廊下にはミニキッチンとトイレもあったので1人生活していくには十分であった。植物園の管理責任者であるドワーフのロウドがシキの面倒を見てくれており、仕事、生活のアドバイスを時折してくれた。ここで仕事をしているドワーフ達は魔法も使えるらしく、事務所兼シキの部屋は外からは見えなくなっており外部の人間が入って来ることがないように防衛魔法が張られてあった。

    植物園の中は薄暗く静かで、いつも聞こえてくる虫の音も葉擦れの 1382