三途の川うーん、これは……やっぱ所謂アレ?あの、サンズノカワってやつかな?
僕死んではいないと思うけど……夢なのかな。
「……はい、それならここの道を進んで川を渡ってくださいね。結構深いので気をつけて。次の方どうぞー」
おぉみんな全然躊躇いないねぇ、ちゃんと受付までいるし。丁寧なご案内つきかよ、ウケる。まさか腐った蜜柑のおじいちゃんより先にここに来るとはね、僕が戻ってちゃんと教えておいてあげない、と……?
――え? いやいや、そんなことある?
「……傑?」
「おや、久しいね悟!」
「はぁ!? おま、こんなとこで何してんだよ!」
「え、何って……受付、かな?」
自分が最期を看取った親友が、まさか三途の川でバイトしてるって誰が想像できる?
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