『夢路にて。マカロニグラタン』ガチフェス4展示 何度目だったろうか。
傾き出した陽に照らされたアパートの一室。小夜は「名前を呼んでほしい」とねだって、でもそれは欲張りすぎかもしれないとグルグル勝手に悩みだす。
小夜の家にミツクリと共に逆凸した日の焼き直し。
夢だ。
俺は明晰夢の中で、同じ場面を繰り返している。
そして飽きずに毎回、悩む小夜に苛立つ。
「…………」
もう終わってしまったんだよ。お前との間のやりとりは、ここで終わりだ。もうコメントを読むこともいいねを返すこともない。俺がもうやる気になれない。これが本当に最後なんだ。
金を渡して終わりなら意識する間もなかったその思考が、『早く帰りたい』という素直な気持ちと混じって、苛立ちを溢れさせる。
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