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    takaso37206509

    @takaso37206509
    主に自創作の資料を置いています。楽しめるかわかりませんが、寛大な方が覗いてくださったら嬉しいです😊✨

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    takaso37206509

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    【シナリオ】不思議の国のシルヴィーシルヴィーは毎晩悪夢にうなされます。
    謎の少年は「キミの罪を教えてあげる」とシルヴィーに囁き、去ってしまいます。
    シルヴィーは少年の言葉が気になって仕方がありません。
    少年の後を追うと、ハートの女王の軍がシルヴィーを待ち構えています。
    トランプ兵たちはシルヴィーを拘束。
    謎の少年は「ハートの女王様、どうか賢明なご判断を。」

    ハートの女王「この罪人の首をはねよ!」

    シルヴィー「お、お願いです…やめて…!誰か助けて!!」

    すると、1人の青年が飛び出し、一瞬にしてレイピアでトランプ兵を切り裂き、シルヴィーを助けます。

    ハートの女王「無礼者!貴様も首をはねられたいか!?」

    いかれ帽子屋「お初にお目にかかります女王陛下。私の名は『いかれ帽子屋』。『何でもない日のパーティ』を主宰しております。そして彼女は私の大切なお客様。彼女を害するなら。女王陛下とて容赦致しません。」

    ハートの女王「なんだと貴様…」

    ハートの王「もうやめてくれ…」

    ハートの女王「し、しかし陛下…!くっ…!皆の者引けぇ!」

    ハートの王はシルヴィーを一瞥すると、女王連れて退散します。

    シルヴィーはハートの王が気になって仕方がありません。

    いかれ帽子屋「お怪我はありませんか?お嬢さん」

    シルヴィー「あ…助けてくださりありがとうございます…。」

    いかれ帽子屋「大切なお客様にお怪我をさせるわけにはいきませんからね。」

    シルヴィー「でも私『なんでもない日のパーティ』なんて…」

    いかれ帽子屋「『何でもない日のパーティ』なんてふざけたパーティですよ?『何でもない方』を大切なお客様としてお招きしても良いはずです。さぁパーティ会場へ向かいましょう」

    シルヴィー「で、でも…」

    いかれ帽子屋「いつ女王があなたを襲いに戻ってくるかわかりませんよ?僕といた方が安全では?僕なら女王からキミを守れる」

    シルヴィー「……」

    いかれ帽子屋「さ、どうします?」

    シルヴィー「……お、お邪魔します…」

    いかれ帽子屋「はい♪」

    『なんでもない日のパーティ』はとても華やかでした。
    サーカステントの中で開催され、サーカスと演劇を融合した素晴らしいショーがシルヴィーのためだけに開催されていました。
    シルヴィーはショーの美しさに胸が躍りました。
    先ほどの恐ろしい出来事を忘れ去ってしまう程に素晴らしいショーでした。

    いかれ帽子屋「我々のパーティはお楽しみ頂けましたか?」

    シルヴィー「はい…はいとても!こんなに素敵なパーティ生まれて初めてです!」

    いかれ帽子屋「お気に召したようで何よりです!ねぇシルヴィー…」

    シルヴィー「!」

    いかれ帽子屋はシルヴィーにグッと近づきます。男性に免疫のないシルヴィーは、ハンサムないかれ帽子屋に照れてしまいます。

    いかれ帽子屋「ずっとここにいて…。キミがここにいてくれたら、僕達はキミのためにいくらでも楽しいショーを見せてあげる。美味しいお茶とお菓子もたくさんあるよ。それに…」
    「キミをずっとハートの女王達から守ってあげられる。」

    シルヴィーは咄嗟に返事をすることができませんでした。
    シルヴィーは長年悪夢に悩まされてきました。
    でもここにいれば、安全で楽しい事しか起こらないのです。
    シルヴィーにとっていかれ帽子屋の大変魅力的なものでした。

    しかし…シルヴィーの頭に白うさぎとハートの王の事がよぎりました。
    シルヴィーは彼らの事が気になって仕方がないのです。

    三月うさぎ「こんな最高の提案に戸惑うなんて、変な子」

    いかれ帽子屋「黙ってろ、三月うさぎ」

    三月うさぎ「迷うって事は、この子にはこんな最高なパーティよりも大切な事があるって事でしょう?」

    シルヴィー「『大切な事』…?」

    三月うさぎ「心当たりがるみたいね?」

    いかれ帽子屋「シルヴィー、選択を間違うな。ここにいる事が君にとって最良の選択だ!」

    三月うさぎ「それはアンタにとっての『最良の選択』でしょ?」

    いかれ帽子屋「……ッ!」

    三月うさぎ「ねぇ、毛虫さんはどう思う?」

    毛虫「オレは…彼女の事情はよく分からない。でももしかしたら、チェシャ猫が力になってくれるかもしれないよ。チェシャ猫のところへ行ってごらん。」

    いかれ帽子屋「やめろ!彼女に余計な事を吹き込むな!」

    シルヴィー「帽子屋さん」

    いかれ帽子屋「!」

    シルヴィー「あなたにはいくら感謝しても足りません。助けてくれて、素敵なパーティに誘ってくれて、素敵な提案までしてくれて、本当にありがとう。でも」

    いかれ帽子屋「よせ…やめてくれ…」

    シルヴィー「私、知りたい事があるの。ううん、知らなきゃいけない事がある。だから行かなくちゃ。」

    いかれ帽子屋はシルヴィーからそっと離れます。

    いかれ帽子屋「毛虫、チェシャ猫のところへ彼女を案内してやってくれ。」

    シルヴィー「帽子屋さん…!」

    いかれ帽子屋「でも、シルヴィーこれだけは忘れないで。僕らはずっとここで君を待ってる。だからいつでも戻っておいで。」

    シルヴィー「ありがとう、帽子屋さん」
    シルヴィーは毛虫に導かれ、チェシャ猫のところに到着します。

    シルヴィー「あなたが…チェシャ猫さん?」

    チェシャ猫「あぁその通り。」

    シルヴィー「ねぇ、チェシャ猫さん。私知りたい事があるの。不思議な男の子とハートの王様…あの2人の事が何だかとても気になるの。自分でもどうしてこんなに気になるのかわからないけど…知らなくちゃいけない気がするの。協力してくれる?」

    チェシャ猫「君が望むならね。でも良いのかい?キミが2人に辿り着く前にハートの女王やトランプ兵が君の行く手を阻むだろう。もしかしたら、2人に辿り着く前に命を落とすかもしれない。仮にその2人に辿り着いたとしても、2人は君の心を壊してしまうかもしれない。」

    シルヴィー「それは『私の罪』のせい…?」

    チェシャ猫「……さあな。でも、今なら帽子屋のところへ引き返せるぞ。」

    シルヴィー「私ね…『この悪夢』からずっと逃げてきたの。怖くて怖くてずっと逃げてきた。でも、今回は帽子屋さん達が現れて助けてくれた。そうしたらね、なんだか勇気が湧いてきたの。『この悪夢』に立ち向かう勇気が。だから…私はもう逃げない。何があろうと立ち向かう。協力してくれる?チェシャ猫さん」

    チェシャ猫「……そこまで言われたら、協力しないわけにはいかないな。さぁおいでシルヴィー。『真実』を迎えに行こう。」
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