「週に一回抱かれに来てよ」なんて言ってみたものの
契約書も罰金もない口約束で本当に来てくれる保証なんて
ライトさんの良心次第なわけで
わりとお人よしな所を利用させてもらう形に
心が痛まなくもないけど
会う機会が増える（しかもおさわりOK）のは
大歓迎なわけで　どうしたもんかな〜
なんてダラダラしてたら
ノックノックにメッセージが入った

『今晩行く。』

ま　じ　す　か
具体的な時間も添えてほしいけど
来てくれるなら問題ないです！
そうだアレ買い溜めしとかなきゃ
スティックシュガーとコーヒーフレッシュ
牛乳の方がいい派だったりして？
あっスキンとローションは確保済みです
ご心配なく


…遅いなあ　メッセ送っても既読付かないし
急な仕事でホロウに入ってるとか？
もう日付も変わる頃にインターホンが鳴った

「悪い…遅くなった」

「今下に降りますから待ってて下さい
動かないでよ！！」

あーもう高層マンションてこういう時面倒！！


ぜーはーぜーはーぜーはーげふげふん

「…なんであんたの方がへばってんだ」

「…エレベーターが…こないから…かいだんで…」

「あんたん家13階じゃなかったか」

「しんぱいしてたから…はやくあいたくて…」

「馬鹿だなあんた　その様で俺が抱けるのか？
落ち着くまで待っててやるから
ほらゆっくり呼吸しろ」

背中をさする手の感触がきもちいい
ついでに目の前もふわふわしてる
ん？なにこれもしかしてライトさんの胸板—

「人の乳を揉む元気があるなら大丈夫そうだな」

デコピン1発で許してくれるライトさん
優しいひとだ　こっちの約束を明日にずらしたっていいのに（曜日指定じゃないし）

「行きましょうか」

「わざわざ来たんだ　熱い夜にしてくれよ？」

「ご期待ください」