堕天目覚めると轟々と土砂降りの音。
窓の外は暗く、今が朝なのか夜なのかもわからない。
長く寝た感覚はあるのに倦怠感が強く、スマホや時計を探す気力も無かった。
頭が重い。
気圧痛だろうか、または昨日、長時間マイクを起動させた影響だろうか。
昨日は2チームと戦った。
後に戦った相手からは不意を突かれて攻撃され、当初は劣勢だったが、こちらが数で優っていたこと、相手のスキルが稚拙だったことなどにより、なんとか撃退できた。
今思えば襲ってきた彼らも、自分たちと似たような境遇なのだろう。
しかし、相手チームはマイクの使い手が2人だった。
1対2でラップバトルを行い、何とか追い返したのを確認した後、恐ろしく重い疲れがどっと出た。
真日瑠は仲間の肩を借りて何とか帰宅したものの、寝室に辿り着いてからの意識がなかった。
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