腕試しの里に関する議事録長義「腕試しの里を開催するに当たり、『訓練面強化を目的とした妨害工作を行うこと』と政府上層部からの指令が出た」
朝尊「(ガタッ」
水心子「頼む座ってくれ」
長義「具体的な指令内容は『発動する罠の内容を発案の上、罠札に記憶させる事』と『罠札の枚数の指定』だそうだ。これが腕試しの里の企画草案(ドサッ」
古今「読み応えがありそうですね」
水心子「企画書に読み応えは求めてないのだが」
則宗「札を引いて進軍、罠札を引いた場合に妨害になる仕掛けを発動させる、か。面白い仕組みだなぁ」
肥前「先生が里に直接仕掛けると全マス罠になるからな」
朝尊「罠札…焙烙玉、落とし穴、毒矢、トラバサミをそれぞれ6つずつくらいでどうだろう」
清麿「うーん…札引いて進軍するんだよね。全部で何枚引くんだったかな」
古今「資料によると一番多い超難で19枚引いて最奥に到達しますね…」
肥前「そら見ろ腕試しどころじゃなくなるだろ」
則宗「運試しの里になってしまうなぁ」ウハハハ
朝尊「しかし動きを完全に封じるには6回は罠に掛けないと…」
水心子「訓練強化目的の妨害だと説明があったはずだが?!動けなくしてどうする!!」
長義「本末転倒になるから加減はしてくれないか」
水心子「ところで、政府所属の刀剣男士全員で工作に当たるのでは無いのか?地蔵行平の姿が見つからないが」
古今「地蔵は別に仕事が振られたそうですよ」
─【回想】
地蔵「怪火札を作った後で怪火が無いことに気づいた?承知した。吾が捕らえてくる」─
肥前「しっかりしてくれ政府」
長義「地蔵行平も大概人が好いな…」
朝尊「人じゃないけどね」
清麿「毎回罠札を引いたら、訓練にならないから…適度に敵を出現させる札を引かせられる枚数にしよっか」
長義「傷を増やすだけで時間が掛かるのは非効率だからトラバサミは却下だ」
朝尊「そうかい?残念だね」
古今「足下の罠は落とし穴がありますから…」
則宗「この毒矢ってやつは食らったら毒状態になるのか?」
朝尊「そうだね。毒状態で戦線離脱になるけど帰還すれば治るから問題無い問題無い」
水心子「6枚も入れたら殆どの部隊が脱落するではないか(震え声)」
「罠札の設計、敵札・玉札の枚数調整良し」
「怪火も確保した…が、怪火札は2枚あるんだな…1枚分しか無い…すまない」
「2枚目は効果消しって書いてあるよ」
「ところでその提灯は?」
「襲われたから返り討ちにしたら倒した相手が持っていた」
(細川の刀強い…)
清麿「超難で難易度の最終調整がしたいそうだから、試しに出陣してみる事にしようか。誰が出る?」
肥前「先行調査員の役目が決まってる俺らで出るか?戦闘に慣れてる方が良いだろ」
長義「おや、俺が戦闘に不慣れとでも?」
古今「そこで対抗心を見せないで下さい」
水心子「朝尊が出陣したら罠を増やすのでは…」
朝尊「信用が無いね。罠札引いてからでないと発動しない仕組みだから戦場に増やすのは無理だよ」
地蔵(仕組みの上で可能なら増やす言い草だ…)
長義「突破は容易だったな。この分なら実装して大丈夫そうだ」
水心子(あれ?確か政府で顕現された刀剣男士の能力って…)
ぽんぽん
則宗(面白そうだから黙っておこう)
水心子(むぅ…ま、まぁ、腕試しだから難易度は高すぎる位が適切と思えば…)
則宗(何かよくわからん理論で無理矢理納得したみたいだが面白いから良いかという表情)
清麿(水心子はやっぱり水心子だなという表情)
【卑怯運試しの里と呼ばれた】