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    maki72555

    @maki72555

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    maki72555

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    東京の新聞を見て思いついた話です。クレバーな2人がお互いの事になると!!!?ってなってると可愛いなぁと思いながら考えました。よかったら…

    !!!?かっちゃんお疲れ様!

    ペットボトルの水を手渡す

    おー
    と短く返事が返ってくる。

    思ったよりも時間かかっちゃったね。

    かっちゃんと一緒にヒーロー事務所を立ち上げる。
    僕の長年の夢だった。きっとかっちゃんも。
    事務所はオールマイトと一緒の場所…
    は、まだちょっと無理だったけど5階建てのビルの一室、将来的には六本木に、と2人で話し合って決めた場所になった。

    荷物を運んでやっと片付いたオフィスの一室。
    かっちゃんが、事務所に置くのはこれにする。
    と即決したソファに並んで座る。
    明日からいよいよ僕たちのヒーロー事務所が起動する。

    かっちゃんの隣に座る。

    今はこうして横に座っても、あからさまに嫌な顔をされなくなった。
    嬉しさで口の端が上がってしまいそうになる。
    僕は、今日の最後にかっちゃんに言いたいことがあってずっとタイミングを見計らっていた。
    今だと思った。
    僕はピンと背筋を伸ばしてかっちゃんの方に向いた。

    かっちゃん、これからもよろしくお願いします!!

    右手をビシッと差し出し握手を求める。

    しかしその手は握られることは無く、かっちゃんはこっちを向いてもくれない。僕の右手は宙を彷徨い、結局買ってきた自分のペットボトルを掴んだ。

    君の隣にこうやって座って一緒にいられるだけで良い。それだけで十分じゃないかと自分に言い聞かせ、
    ゴクゴクと水を飲んでいると

    出久

    と名前を呼ばれて

    ん?とかっちゃんの方を向くと思ったよりもずっと近くにかっちゃんの顔があった。

    それにびっくりする間もなくかっちゃんの口が僕の口に触れた。

    !!!?

    えっ…えっ何…えっ、

    何が起きたか頭の中を整理していると僕の顔をじっと見ていたかっちゃんが

    間違えた

    と短く言った

    間違えたの!!!?

    つい声が大きくなる

    ああ。

    かっちゃんは平然としてる。

    何を何と間違えたのだろう…
    でも何かと間違えたんだなと思考が着地する。

    今日大変だったからきっと疲れてるんだ。
    そう思うことにした。
    でも疲れてるからといってして良いことと悪いことがある。
    僕たちは曲がりにもプロヒーローなんだから。
    ちゃんと言っておいてあげないといけない。そう思った。

    かっちゃん…間違えたのが僕だから良かったけど、誰にでもしちゃ駄目だよ…怒られるよ…

    テメーなら良いのかよ

    僕は良いよ…

    そりゃ、どういう意味だ

    どういうって…それは、僕はかっちゃんの事好きだから…

    かっちゃんを見ると
    かっちゃんが固まっていた
    何か言い方を誤ってしまったみたいだ。言い直そうと

    あ、いや、そういう意味じゃなくて!

    言い直したいのに他に良い言葉が出てこない。

    やっぱりそれ以外の良い言葉が思いつかなくて
    僕は…かっちゃんのこと好きなのかな…
    と心の声が漏れてしまう。

    知るか、テメェの事だろが

    だよね…ごめん…

    僕はずっと思っていたのかもしれない。でもそんな事を口に出してどうなるものでもない、そう思っていたのかもしれない。
    君の…かっちゃんの隣にいられる事が僕の願いの全てだったはずなのに。
    どこで変わってしまったのだろう。
    でも今、無性に確かめたくなった。

    ねぇ、かっちゃん…もし嫌じゃなかったらで良いんだけどさ…

    ンだよ

    さっきの、口の…もう一回してみて貰えないかな…そしたら分かる気がするんだ…

    かっちゃんが再び動かなくなる。

    それを見て急に自分がとんでもないことを言ってしまった事に気がついた。

    あああ!いや、ごめん!さっきから変なことばっかり言ってるね僕!びっくりしてなんか動揺してるんだ!忘れて!明日から新しい門出なのに…

    出久

    本当ごめん!かっちゃん

    恥ずかしくてかっちゃんが見れない。

    出久

    わわわ忘れて…!

    出久!!

    はっと我に返って腕を掴まれてかっちゃんを見るとかっちゃんはとても静かな顔をしてた。

    かっ…ちゃん

    かっちゃんに掴まれた所がすごく熱く感じる。

    さっきの間違いじゃねぇって言ったらどうする

    かっちゃんは僕の目をじっと見つめて言った。

    え、

    ま、間違いじゃないの…?

    それって…

    確認してェんだろ
    協力したる

    でも…

    俺はもう決まってる。
    ずっと前からな

    後はテメェ次第なんだよ

    でも…かっちゃん…

    かっちゃんは決まっている。そう言った。じゃあ僕は?答えが出る前に

    目ェ瞑れや

    と、静かにかっちゃんが言った
    僕は動けなくなった。

    そして僕たちの距離は再びゼロになった。

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