訪日客に人気「日本刀の試し切り」体験、銃刀法抵触恐れで中止…関係者は落胆隠せず『
「居合道発祥の地」を掲げる山形県村山市で行われていた日本刀の真剣を使った試し切り体験が、銃刀法に抵触するとして今年1月から急きょ、実施できなくなった。
外国人観光客らに好評で、国から表彰された人気企画だっただけに、市観光物産協会は落胆を隠せない。(山形支局 常陰亮佑)
居合道は、鞘(さや)から刀を抜いて攻撃するまでの一連の所作を通じて、心身を鍛える武道の一つ。居合道の始祖とされる林崎甚助重信(はやしざきじんすけしげのぶ)(1542~1617年)が同市出身で、市内にある熊野居合両神社(通称・居合神社)にまつられている。
市は2017年、観光客らが真剣で畳筒を試し切りする体験プログラムを企画。県警に問題ないことを確認し、同協会に委託して始めると「サムライ体験ができる」と評判になり、国が主催する20年度の「スポーツ文化ツーリズムアワード」で武道ツーリズム賞に選ばれた。
835