闇世界に輝く救い星 スウィート・ドリームシロップがほしい。オーロラ色のあのシロップを爆買いして、かき氷にかけたい。そう思い、星が夢境ショップを訪れた時のことだった。
「これをあなたに」
「え…………?」
突然Dr.エドワードから差し出されたのは翠色の憶泡。以前パムにプレゼントした憶泡は清水のような水色だったが、貰ったそれはをしていた。
黄泉に切られ、あの世に行った彼を彷彿とさせる、その淡い緑色の泡。イメージカラーが緑の人なんて他の人がいるはずなのに、最初に星の頭に浮かんだのは金髪のギャンブラーだった。
「なんで私に?」
星は別に夢を買いに来たわけじゃない。至高の幸福感を味わえるあのシロップがないか確認しに来ただけ。Dr.エドワードに、夢が欲しいだなんて一言も言っていなかった。
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