君の色と僕の色と(椒星)「椒丘、これって?」
「僕からのお返しです」
「お返し?」
「はい、以前君から素敵な甘味をいただきましたので」
椒丘から星に渡されたものは、小さな竹毬。手のひらに収まる可愛らしい竹毬には、黄色と桃色のリボンがついており、さらに竹毬の中には一つのチョコレートが入っていた。
大きな花が絵が描かれた橙のチョコはシンプルながらも可愛く、そのチョコに惹かれた星の瞳がきらりと輝く。
「もしかして、バレンタインデーのお返し?」
「はい、そのばれんたいんでー?のお返しです。今日は“ほわいとでー”となるものとお聞きしましたので」
椒丘に密かに思いを寄せていた星は、一ヶ月ほど前に彼へバレンタインデーとしてチョコをプレゼントしていた。他の人にもあげたが、椒丘のものだけデザインを変えて、直接会って渡したのだ。
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