晶さんが髪を染めようとするフィ晶♀ 昼下がりの太陽の光に、それはきらきらとまばゆく輝いていた。
「フィガロと、女の人……?」
市場へ来ていた晶は、小綺麗な文具店のショーウィンドウの前に、恋人の――フィガロの後ろ姿を見つけた。その隣には、長い銀色の髪を背に流した女性が立っている。
(用事があって魔法舎を空けるって、このことだったのかな)
珍しく早くに起きてきたフィガロは、それだけを言って出かけて行った。どういう用事なのかまで聞いていなかったし、晶が市場へ出かけることにしたのはその後だったから、まさか出先で会うだなんて、思ってもみなかった。
邪魔にならないよう、大通りの隅っこに立っているし、二人はこちらに背を向けているから、もちろん晶に気付いていない。ショーウィンドウの中をそろって覗きこみ、女性が何かを指差すと、フィガロが同意するように大きく頷いた。気心知れた仲のようだ。
「きれいな髪の人だね、サクちゃん」
「に」
肩に乗ったサクリフィキウムが、返事をするようにひと鳴きした。
陽光を弾く髪の色は、白にも金にも見えそうな眩しい銀。しばらくそれを眺めてから、晶はふと下ろしっぱなしの自分の髪をひと房摘まんだ。
(そういえば、染めたこととかなかったなあ)
日本人にしては明るい。けれど、この世界では珍しくもなんともない、平凡な色。学生の頃は、「染めているのか」と疑われることも多く、いっそ黒く染めてしまえばと考えたこともあった。容姿に自由が許される年になってからは、そんな風に考えることもなくなっていたけれど。
(魔法を使えば、こう、ぱぱっと髪を染めたりとかできるのかな)
魔法は万能ではない。しかし、人間には不可能な多くの物事を可能にする力であるというのもまた、紛れもない事実である。
変身魔法で性別や年齢、種族まで変えることができるのだから、髪色を変えることも案外簡単にできてしまえるのかもしれない。
そんなことをぼんやりと考えていたら、後ろからとん、と肩を叩かれた。
「はい?」
振り向いて、ぎょっとした。ほんのすぐ後ろに、目深にフードをかぶった人物が立っていたのだ。
フードの下の顔は、影になって見えない。体もローブですっぽりと隠されているから、晶と同じくらいの背丈で、骨ばった華奢な体つきであることしか分からない。それでも知っている人物ではない。と思う。少なくともこの特徴に当てはまる人物に、晶は覚えがなかった。
これは、声をかけるべきなのだろうか。晶が迷っているうちに、謎の人物が口を開いた。
「美しい髪ですね」
しわがれた、老婆のような声だった。
いきなり言われた言葉の意味を一瞬考えて、晶は後ろに首を巡らせる。フィガロと女性が、文具店の中に入っていくところだった。
どうやら、あの銀髪の女性に同じことを思った人だったらしい。晶が彼女をじっと見つめていることに気付いて、声をかけてきたのだろう。
「そうですね。私もそう思います」
頷くと、謎の人物はくっくっとおかしそうに笑った。それに合わせて肩が上下し、フードの中から髪がばさりと垂れてくる。
元は黒かったのだろうその髪は、まばらに灰褐色に染まり、長さもてんでばらばらだった。
(どうしたんだろう、髪が……)
純粋な疑問と、かすかな違和感。
方の上に乗っていたサクリフィキウムを、おもむろに抱きしめたところで、目の前の人物がローブの中から小箱を差し出してきた。
「水を混ぜてお使いなさい。望む髪色が手に入りますよ」
声はやはり老婆のよう。しかし小箱を持つ手に目立った皺はない。指先が黒く汚れているのは、インクか何かだろうか。
女性であることに間違いはなさそうだけど、年の頃が全く想像できない。晶の中で、違和感がじわじわと膨らんでいる。
「えっと……」
「さあ、遠慮なさらず」
見ず知らずの、それもちょっと怪しい人物から渡された物を、ありがとうとあっさり受け取ることはさすがにできない。しかし、どうやらそれを遠慮していると捉えられたらしい。
「あの美しい髪が、手に入るのですよ?」
念を押すように囁かれて、心がぐらりと揺れた。
日の光を弾く、色素の薄い髪。視界に映る、平凡な色のそれ。
そして最後に、見知らぬ女性へ笑いかけるフィガロの横顔が脳裏をよぎって、気付けば小箱を受けってしまっていた。
「水に溶いてお使いなさい」
「はあ……」
「それでは、私はこれで」
フードの人物は満足そうに深く頷くと、滑るように後ずさる。
「あ、待って――」
呼び止めるも、人波を縫うようにして、年齢不詳の女は晶の前から姿を消した。
(なんだったんだろう、不思議な人だったな)
小箱を手にぽかんと立ち尽くしていると、サクリフィキウムが腕の中からするりと抜け出した。宙をふよふよ漂いながら、晶が受け取った小箱に顔を寄せている。
「サクちゃん、気になるの?」
ぴくぴくと小さな鼻先が動かして匂いを嗅いだサクリフィキウムは、ぱっと顔を離すと、中途半端に口を開いたまま固まってしまった。フレーメン反応というやつである。
「あはは、ちょっと臭かった?」
笑いながら、小箱をそっと開けてみると、黒に近い灰色の何かで満たされた、インク瓶のような容器が入っていた。これを水で薄めて髪を染める、ということらしい。
おそるおそる匂いを嗅いで、晶もすぐに顔を離す。何かの薬品みたいな、独特の匂いだ。
(でも、危険なものではないのかな?)
サクリフィキウムが警戒している様子はない。少なくとも害のある魔法がかけられたものではなさそうだ。
「賢者様! お待たせしました」
「悪いな、待たせちまって」
一緒に市場へ来ていたリケとカインが、人ごみをかき分けて晶の元までやって来た。リケが行きたかったお菓子屋さんは大層繁盛していて、三人そろって店に入るのが難しかったのだ。それで晶が店の外で待っていたのである。
「リケが言っていたお菓子は買えましたか?」
「はい!」
「ちょうど最後の一つだったんだ。別のも買ったから、帰ったらみんなで――。って、どうしたんだ? それ」
「あ、二人を待っている間に、インクを買ったんです。そこの文具店で」
咄嗟に嘘をついてしまって、ちくりと胸が痛む。二人が怪しんでいる様子はない。日頃から賢者の書に魔法使いのことを書き留めたり、依頼書の内容をまとめたりしているから、晶がインクを買うことに疑問を抱く余地はないのだ。
「えっと、あとはネロに頼まれた買い出しをすませましょうか」
罪悪感から目を逸らすように、二人を促して歩き始める。
「そうだな」
「僕、ネロからメモを託されています。必要な物は、えっと――」
これをどうするかは、魔法舎に帰ってから考えよう。
リケが買い物メモを読み上げる声を聞きながら、晶は手の中の小箱をそっと鞄にしまった。
♢
どんなに疲れていても、ネロの作る食事は必ず食べる晶が、その日は夕食の時間になっても食堂に現れなかった。
声をかけてくると言って立ち上がったミチルを座らせ、フィガロは代わりに席を立つ。日中出かけていたから、晶とは朝以来会っていない。
うたた寝をして寝過ごした、みたいなかわいい理由ならいいのだが、もしも体調を崩していたら大変だ。足早に階段を上がり、何度も訊ねた部屋のドアの前で立ち止まる。
「賢者様、夕食の時間だよ」
ノックと共に声をかけると、ドアの向こうで何かが動く気配と物音がした。
慌てたような足音がこちらに駆け寄ってきて、けれどドアが開くことはなく。
「ちょ、ちょっと体調が悪くて……」
絶対に嘘だな、と顔を見ずとも分かった。
確信とともに、ではなぜ晶はそんな嘘をついたのだろうという思考に切り替わる。
「それは大変だ。フィガロ先生が診てあげるよ。入ってもいい?」
「だっ、えっと、寝ていれば良くなるので!」
「寝て良くなるものなのかは、俺が実際に診て判断することだよ」
「それは、そうなんですけど……」
「何かあった? 俺には話しづらいことかな」
できるだけ声を柔らかくして、根気強く話しかけ続けていると、ようやくドアが細く開いた。隙間の向こうには、なぜかシーツを頭にすっぽりとかぶった晶が、すっかり気を落とした顔で立っている。
かすかに、知らない魔力の気配がした。
「入って、いいんだね?」
こくり、とだけ晶が頷く。それをはっきりと認めてから、フィガロはドアノブを押し、晶の部屋に足を踏み入れた。
部屋の窓が開けられていた。一歩部屋に入ってすぐ鼻についた、独特の薬品臭を消そうとしたのだろう。
晶はいつも着ているジャケットを脱いでいた。椅子の背もたれに掛けられたそれは、右肩の辺りが濃い灰色に汚れている。これがこの匂いの正体かと横目に窺っていると、晶が黙ったままシーツを脱いだ。
「ちょっと、失敗してしまって」
悲しそう、というよりは、情けないという表情の晶の髪は、右側、耳から下辺りが鼠色に染まり、さらに何かの液体が絡んで乾いたかのように、がちがちに固まっていた。
「……何があったの?」
率直に訊ねた瞬間、晶が怯えたような顔をして、間違ったと気付く。無意識のうちに、声に力がこもってしまっていた。
「ごめん、怒ってるわけじゃないんだ。何があったのか、聞かせてくれる?」
背を丸めて目線を合わせ、そっと髪を撫でながら言葉を重ねる。晶は少し安心したように強張った頬を緩め、伏し目がちに話し始めた。
「今日、市場へ出かけたんです。リケと、カインと、最近人気のお菓子屋さんに」
「あれ、そうだったんだ」
同じように市場へ買い物に行っていたフィガロは、少なからず驚いた。実は俺もと付け加えると、晶は「知っています」と、特に表情も変えることなく返事をするから、さらに驚く。
「その時に、ちょっと不思議な人に声をかけられたんです」
「不思議な人?」
「はい。望む髪色を手に入れられると、染料を渡されて」
晶の瞳がすい、と横に動いた。視線を追いかけ机の上を見れば、どす黒い液体で満たされた瓶が置かれている。晶からじんわりと感じる魔力の源はあれだ。机の隅に座るサクリフィキウムが、迷惑そうな顔でじっと瓶を睨みつけている。
「これだね」
晶のそばを一旦離れ、机の上のそれをじっくりと観察する。妙な魔力の気配と、鼻につく薬品臭。巷に出回る、一般的な髪染めの類とは明らかに違う。
そっと瓶を持ちあげて軽く揺らすと、中でどろりと粘度の高い液体が動いた。
(油と、粘土か? 使われている魔法は、色素や染料の定着を促進させる類みたいだな)
「サクリフィキウムは反応しなかった?」
「ちょっと嫌そうな顔というか、臭そうにはしていました。でも命の危険があるような感じではなかったので」
それで使ってしまった、ということのようだ。
確かに、使われている魔法自体に害はない。しかし魔法の使い方には、明確な悪意が込められていた。もしも人間がこの染料を使えば、自力で髪色を元に戻すことはできないだろう。
「ちょっと、怪しいなとは思ったんです。……何やってるんでしょう、私」
怪しい染め粉を観察するフィガロの背に、暗い晶の声がかかった。
後悔と、自嘲だろうか。ここまで気落ちしている晶は少し珍しい。
フィガロは瓶を机に戻すと、晶に向き直った。すっかり変わり果てた顔の右側の髪を弄る晶の手を、そっと取って優しく握る。
「大丈夫、俺に任せて。ちゃんと元に戻してあげるから」
「戻せるんですか?」
縋るように見上げられると、そういう状況ではないと分かりつつも、悪い気はしなかった。かわいい恋人は甘え下手で、人を頼ることも上手くないのだ。
「染め粉とも言えないような粗悪な薬品を、魔法で無理やり定着させてるだけだよ。だから、そんな顔しないで」
握った手の甲を親指で優しく撫でると、晶が安堵したように口元を緩め、力なく笑った。
「よろしくお願いします。フィガロ」
♢
場所をフィガロの部屋に移すと、彼は晶を丸椅子に座らせ、てきぱきと準備を進めた。
「それにしても、こんなものを髪染めと言って押し付けるとはねえ」
呆れたように言いながら、フィガロは晶の前に片膝立ちになる。湯気の立つ濡れたタオルを数度ぱたぱた振って冷ましてから、変色し強ばった晶の髪にあてがった。ぐるりと包み込み、手ぬぐいの上からほぐすように手を動かしている。
髪が温まると、薬品の匂いがむわりと強くなった。その匂いに、馬鹿なことをしたという後悔が、晶の胸の中でひときわ大きくなる。
「痛かったら言ってね」
「……はい」
気遣いに続いて、フィガロは小さく呪文を唱えていた。髪を包み込み手ぬぐいの滑りが突然よくなって、どんなに水を含ませても、梳こうとしても、びくともしなかった強ばりがほぐれていくのを感じる。
「うん、やっぱり。たいした魔法じゃないね」
フィガロがタオルを解くと、どろどろに緩くなった染め粉がごっそりと付着していた。しかし髪には染め粉の汚い色がまだ残っている。
「髪の色もちゃんと戻るから、安心して」
まだ染め粉の残る晶の髪に、フィガロは指を通す。白くて長い指が泥のようなものに汚れるのを見て、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「……すみません、フィガロ」
口をついて出た謝罪に、フィガロは大袈裟なほど目を瞠った。
「きみが謝る必要なんてないのに」
「だって、私の不注意で――」
そこまで言ったところで、フィガロの人差し指が唇のすぐそこに迫ってきた。染め粉で汚れているから、触れてくることはない。
「きみは、なんでちょっと怪しいと思ったのに、これを使おうと思ったの? 責めてるわけじゃないからね。純粋に不思議だなって」
先ほどフィガロが調合していた乳白色の塗り薬が、髪にたっぷりと塗布される。馴染ませるように長い指が晶の髪を優しく梳いた。
「髪の色を、染めたことがなかったなと思ったんです」
なんで、というフィガロの疑問に、晶なりに答えたつもりだった。しかし聞いたフィガロは、「いきなりだね」とおかしそうに笑う。確かに、少し端折りすぎたかもしれない。
「……見たんです」
「何を?」
「フィガロが、きれいな銀色の髪の女の人と、歩いているのを」
一瞬、フィガロの手が止まった。
長く生きているフィガロは、とにかく顔が広い。異性の知りたいだってたくさんいるだろう。
だから晶は、恋人が見知らぬ女性と一緒にいたことを、特に何とも思っていなかった。けれど、フィガロの反応が引っかかる。まさか、と疑う気持ちがちょっぴりと顔を出す。
「そっか、見られてたのか」
「……きれいな髪の人だなと思って見ていたら、さっき話した人に声をかけられて。きれいな髪ですねって」
他人から見ても、フィガロと一緒にいた女性の髪は美しかった。思い出すと、胸の奥がちくりと痛む。
(ん? 今の――)
実のところ、なぜ怪しい染め粉など使おうと思ったのか、晶は自分でもよく分かっていなかった。
けれど、先ほどの胸の奥の痛みに、なんだか分かってしまった。かもしれない。
フィガロがきれいなタオルで手を拭きながら、おもむろに立ち上がる。晶が答えを掴むより先に、うっすらと微笑む唇が、嬉しそうに動いた。
「もしかして、やきもち?」
「!」
思わず立ち上がってしまった。顔が熱い。全身の血がどくどくと勢いよく巡っている。
「わ、わたしは、その――」
「嬉しいなあ。まさか賢者様が妬いてくれるなんて」
「や、妬いて、なんて……」
「言っておくけど、浮気じゃないからね。一緒にいたのは、きみもよく知ってるひとだよ」
答える言葉が見つからず、水からあげられた魚みたいにぱくぱく口を動かしている晶に、フィガロは楽しそうに、余裕そうに、そう言ってきた。
「私の知ってるひと、ですか?」
あんなきれいな髪の人、一度会っただけでも忘れはしないはずなのに。
「アーサーだよ」
「へっ⁉」
素っ頓狂な声が出た。あれがアーサーなはずがない。少し距離があったからって、見間違えるはずが――。
「……もしかして、魔法で魔女に?」
「正解。俺が買い物に悩んでるって話をしたら、一緒に来てくれるって言ってさ。この前変身魔法を練習したから、その成果も見せたいって」
そして、女性の姿となったアーサーとフィガロが出かける、という珍しい構図が完成した、というわけらしい。
(言われてみれば、アーサーの髪の色と一緒だったな)
アーサーの髪は、太陽の光を弾いて、いつもきらきらと輝いている。あの輝きは、女性の姿になっても変わっていなかった。
(つまり、私は全くする必要のない嫉妬で、フィガロにも迷惑を……?)
火がつくような顔の熱さがすうっと引いていく。多分、今度は青くなっているんだろう。
「あはは、そんな顔しないで。髪も元に戻ったんだから」
軽やかに笑いながらそう告げられて、はっと自分の髪を手に取った。変色し、強張っていたことなど嘘のように、元の状態に戻っている。むしろ、艶が増しているようにも見えた。
「ありがとうございます、フィガロ。よかった、元に戻って」
「きみの髪は、今のままで十分きれいだよ。どんな色をしていたって、俺の気持ちは変わらないけど」
「そ、そう、ですか」
さらりと甘い言葉を吐くから、返事に困ってしまった。
フィガロの目を見ることができず、もじもじと指先を弄んでいると、目の前に差し出されるものがあった。縦に長く薄い、布張りの上品な箱だ。
「これは……?」
「アーサーに付き合ってもらって買ったんだ。開けてみて」
言われるままに、小箱の蓋を開ける。そこにはつるりとした表面が美しい、一本のガラスペンが収められていた。きれいに透き通るガラスは、書き物の際握る部分が暖かな赤茶色に染められている。
「普段使いできるものを、きみに送りたくて。賢者様の髪や瞳の色に似ているから、それを選んだんだ」
「きれい……」
そっと手に持って、窓からさす光に透かせる。晶の色だと言われた赤茶は、こうして見ると、とても美しい色彩に思えた。
思わず見とれていると、ペンを持つ晶の手を、フィガロのそれが包み込んでくる。そっと体が寄り添って、優しく抱きしめられた。
「でも、きみが一番きれいだよ」
だから自信をもって、とフィガロは言う。
「……ありがとうございます。ペン、大事にします」
「うん」
少しだけ力を抜いて、フィガロの胸に体を預けると、ぐう、と体が空腹を訴えた。そうだった、夕食を食べ損ねていたんだった。
(うう、今日はなんだか情けないところばかりだ)
こっそりお腹をさすると、フィガロが喉の奥で笑う音が聞こえた。
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【めちゃくちゃ蛇足】
謎の女の人=魔女
きれいな髪を自慢に思っていたけれど、妬まれて髪がぼろぼろになる呪いをかけられてしまった
→しばらく発狂(声が枯れる)
元の色に戻そうとあらゆる染料を使う(指先に染料が色素沈着)
→しかしどうしても呪いは解けず、元の髪にも戻らなかったため、きれいな髪の娘を見
つけては悪意まみれの染料を押し付けている
おそらくこの後フィガロに探し出されてポッシデオされます