恋の熱『…き、とどろき…っ！』

　あ、ああ、どうした？と言いながら俺は肉の焼ける匂いに驚き慌てて手を離す。

『悪ぃ、また火傷させちまった』

　ンなくらい平気だわという爆豪の手を取り俺の右手をピッタリ合わせ、赤みが引くまでじっくりと冷やす。

（ああ、またやっちまった）

　こんな風に爆豪に火傷を負わせてしまうようになってもう数日が経過している。ことの発端は仮免補講帰りに遭遇した個性事故、俺が掛かったのは好きな奴に対してのみ個性がノーコンになっちまうという地味に面倒な個性。その説明を先生から受けた時は、

『特に好きな奴なんかいねぇから大丈夫だと思います』

　そう答えたのに蓋を開けてみると爆豪を焼いたり冷やしたりの連続で、マジか、ってことは俺って爆豪のこと好きだったのか、

《祭品》夜深月滅，拉門被打開後迅速關上，屋內端坐的少女盯著來者，驚呼聲還沒喊出來就被來者反手堵住了嘴。
「噓」來者是名男子，正確地來說是少女的哥哥。

少女激動的淚水盈滿眼眶，彷彿抓住救命稻草般撲進男子的懷裡。

「哥哥...」少女一抽一抽的哭了起來。

Shu吹滅了屋裡的蠟燭，確定他的身影不會被巡守的人員發現，才小心翼翼地捧起妹妹的臉頰，溫柔地替她抹去淚水。

「沒事的，我在。」

明天就是山神獻祭日，一村一城一國都在山神的守護下而繁榮、而平安、而順遂，仰賴山神的照拂，人民每隔一甲子就必須獻上少女活祭以取悅山神。

為了眾人的利益，總會有人需要犧牲小我成就大業，這千百年來，有人是自願，但更多人是在大家族之間的勾心鬥角中被犧牲的砲灰，Shu的妹妹就屬於後者。