■ルシフェル
『完璧』の具現化のような人格とスペックを有する。
幼い頃からその才覚を表し大人にも負けぬ指導力を垣間見せ、閉鎖的な村だというのに圧倒的カリスマで周囲の悪意をねじ伏せている。その様子はルシフェルという神を崇拝しているようにすら見える。
齢20歳で既に村を取りまとめており、ルシファーを開放することも出来るがルシファー本人が外に出る事を拒んでいるので毎日彼が住む離れまで説得のため足を運んでいる。
■ルシファー
ルシフェルの兄。
ルシフェルは『完璧』であるため跡目争いの芽は不要と判断され始末される運命にあったが、『完璧』であるルシフェルが処分に異を唱えた為に仕方なく生かされている状態であり、家の離れに軟禁状態で生活している。
しかし本人は知識の探求にしか興味がないため自分の生死はどうでもいいと思っている節があり、日がな一日ルシフェルが届けてくれる本を読んで暮らしている。
離れの部屋にはルシフェルだけが立ち入ることを許されており、建物からは時折苦しそうな声が聞こえてくるので色々な噂が立っている。
執筆も趣味にしているが、彼が楽しそうに書いている書物の中身を一目でも見ると立っていられないほどの激しい頭痛と吐き気に襲われる。
■蛇神様
村で古くから祀っている神様。
祠の前に檻に入れた生きた動物を捧げると、翌日は骨だけが檻に入っているらしいと子供たちの間で噂になっている。
年に数度祭事を行う程度の信仰をしていたが、最近になって『蛇神の化身』を名乗る男が現れ人外の術を使いあっという間に村人たちを骨抜きにしルシフェルを孤立させた。
村を元に戻す生贄としてルシファーを要求している。