狼小鹿くんのお祝い「ほら、二人ともこれを持ってくれ」
「きゅう?」
「うん、じゃあこれをプロデューサーに渡すんだ。できるよな?」
「うー…」
「まあ、嬢ちゃんはいつも…うんアレだからお前が警戒すんのはわかる。けど、今日は嬢ちゃんの誕生日なんだ」
「きゅ!?」
「そうなんだ! プロデューサーにはいつも服もらったりお世話になってるだろ? …まあ、確かについでに『かわいいかわいいかわいい!』って大騒ぎしてきみたちを怖がらせてはいるが…」
「千秋、あんまフォローになってなくねえか」
「あう…面目ない…」
「きゅ!」
「…うー」
「小鹿くん、狼くん…!」
「よし、じゃあ頼むぜ」
プロデューサーの誕生日会。アイドルのものほど大げさではないが、それでも日頃の感謝を込めていつもの顔ぶれや、スタッフたちが集っている。
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