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    hanepiyoenstar

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    hanepiyoenstar

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    かほさんお誕生日おめでとうございます❗️

    狼小鹿くんのお祝い「ほら、二人ともこれを持ってくれ」
    「きゅう?」
    「うん、じゃあこれをプロデューサーに渡すんだ。できるよな?」
    「うー…」
    「まあ、嬢ちゃんはいつも…うんアレだからお前が警戒すんのはわかる。けど、今日は嬢ちゃんの誕生日なんだ」
    「きゅ!?」
    「そうなんだ! プロデューサーにはいつも服もらったりお世話になってるだろ? …まあ、確かについでに『かわいいかわいいかわいい!』って大騒ぎしてきみたちを怖がらせてはいるが…」
    「千秋、あんまフォローになってなくねえか」
    「あう…面目ない…」
    「きゅ!」
    「…うー」
    「小鹿くん、狼くん…!」
    「よし、じゃあ頼むぜ」

    プロデューサーの誕生日会。アイドルのものほど大げさではないが、それでも日頃の感謝を込めていつもの顔ぶれや、スタッフたちが集っている。
    その中で、鬼龍と守沢は同居している子どもたちを連れてきていた。理由は一つ、プロデューサーが喜ぶから、である。プレゼントも当然用意していて、ただ渡すよりは子どもたちに渡してもらった方が喜ぶんじゃないかと思って。それで子どもたちにお願いしていたわけである。
    人見知り、というか警戒心が強い子どもたちだけれど、なんだかんだでプロデューサーは騒ぎつつも彼らによくしてくれているから、子どもたちも納得したようで、それぞれがプレゼントを抱え、手を繋いでプロデューサーの方へ向かっていった。鬼龍と守沢もそっと後ろから付いていく。

    「きゅっきゅきゅー!」
    「うー!」

    プレゼントを差し出され、喜びすぎたプロデューサーが子どもたちを抱き締める。いつもなら抵抗しそうな狼くんもしかめっ面だがおとなしくしているのは、彼なりのお祝いと感謝の気持ちだろう。小鹿くんはにこにこしているのでとてもかわいい。

    『プロデューサー、誕生日おめでとう!』

    鬼龍と守沢も、声を揃えてプロデューサーを祝った。
    感激でプロデューサーが倒れるまでもう少し。
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    ❤❤❤😍😍😍👏👏👏💘
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    hanepiyoenstar

    MEMO書きかけの紅千Aに入れるかBに入れるか悩んでる一幕。
    けめすとりのWing of Wordsが頭の中をずっとぐるぐると・・・
     もう、我慢がならなかった。
     作り笑いをする守沢の後頭部に手を回して、ぐいと胸元に引き寄せる。
    「き、鬼龍? どうしたんだ?」
    「泣け、守沢。こうすりゃ誰も見ねえ……俺も見えねえ」
     守沢がもぞもぞ動くのを、さらに強い力で押さえつける。「苦しい」とか文句を言うのも無視だ。
    「いいから泣け。――泣いていいんだ、てめえだって」
     ぴたりと、守沢が動きを止めた。
    「しかし……大丈夫なんだ。俺はつらくなんてない。俺が弱いだけなんだ」
    「だから!」
     言い募る守沢に、さらに苛立ちが増す。いや、守沢に対する苛立ちではないのだ、これは。守沢の周りに、守沢が進んで背負おうとする重荷に。そんなの、お前ひとりのせいじゃないって、どんなに言っても守沢は聞かないのだ。自分が強くあれば解決することなんだと、進んで苦しい方へ苦しい方へ向かっていってしまう。
     そんなの、守沢が壊れてしまう。
     浮かんだ考えにぞっとして、もう片方の手も守沢の背中に回して抱きしめる。
     こんな荒んだ学院生活の中でも、守沢はいつも明るく希望をうたう太陽のような男だと思っていた。弱気なくせに押しが強くて、何事にもまっすぐで。だけど、そう 774