\それを捨てるなんてとんでもない!/
旅を終えた後、当たり前のように先生の屋敷で同棲している設定。
テリが、書斎の掃除をしてる最中に先生の隠しものを見つける話。突然始まる。
……
「あんたはっ、出した本を元の位置に戻す事と紙を纏める事をいい加減覚えろ!」
「いや面目ない……」
床に山と積まれた本。机の木目が見えない程に散らばる走り書きだらけの切れ端……に混じった重要そうな書類。
ぱらぱらと手に取った本の頁を捲り、中を改めながら苦笑いを浮かべるサイラスに「いいから手を動かせ」と悪態をつきながらも、テリオンはそれらを片していく。
施錠を解き、後で必要になりそうな書類を紐で括って中へ押し込んだテリオンは、違和感に手を止めた。
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