starry sky ひとつ星をすくってフロイドにさし出した。
フロイドはニコニコ笑って受けとってくれた。
ふたつ星をすくってアズールにさし出した。
アズールは顔をしかめながらも受けとってくれた。
みっつ星をすくって空になげた。
水しぶきがきらめいて、星が降ってきているみたいだ。
「何してるんだ」
アズールは不満そうな声を出すけれど、どこにもいかないで、ここにいてくれる。
嬉しくなって尾ビレで水面をはね上げると、さっきとはくらべものにならないくらいの水しぶきが上がった。
「あは、それいーね。星空みたい」
フロイドも尾ビレをはね上げて、もっと星がきらめいた。
「まったく」
あきれた様につぶやくアズールはやっぱりとどまっていて、ますますうれしくなる。
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