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    honomin

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    honomin

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    北无エアプチ「金石之交」#北无1212 の開催日まで勝手にカウントダウンで投稿していたバナーまとめ。
    日本郵便のハンコ画像作成ツールと、画像編集アプリ「Canva」を使用して作成しました。
    絵描きでも字書きでもなくてもエアプチ盛り上げて参加したい!という妖怪の踊り。

    #北无1212
    northNo1212
    #北无
    northless

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    InkLxh

    DONE「春と魂」
    kozさんの素敵なイラストに触発されて書かせていただいた北无。
    魂の話。
    向こうから、春の気配がした。

    おもむろに起き、身支度をする。髪は手つかずのままで、外に出た。
    うららかな匂いが立ち込めていた。肥えた土と、その下に埋まっていた植物が根を張り顔を出し、花を咲かせる匂い。遠くから野火のくすぶる匂いも、風に乗ってやってきていた。

    今年もやることが沢山ありそうだ、と思いながら、天高く腕を突き上げ伸びをする。春がやってきたときの匂いが好きだった。背筋がしゃんと伸びて、深呼吸ができて、自分の中のものが洗いざらい真新しくなっていく感じがする。大地から命が生まれ、芽吹くこの季節に、生活に必要なものをこしらえてつつがない生活をすることを、もう何年も好んで続けている。おかげで野山に関する知識はひととおり学び、ひとりでもなんら問題なくこの場所で暮らしていけるようになった。それでも、人と人との結びつきは強い。縁や結びというものはあるようで、傷負いの武人がひとり、俺の世話になりながらこの地で過ごしている。今は眠っているだろう――春の陽気は滋養をつける睡眠にもってこいだ――、あいつのことを少しだけ逡巡し、そして畑に行こうと思い立った。遠くの山々をなぞる稜線が薄墨でぼかしたよう 2992

    mayuko_lxh

    DONE孙力さんが擬人化してマツコさんになったら北河くんはなんてツッコむのだろうか?という宿題を提出します「ぅお……」

    寝台のある窓ぎわから珍妙な声が聞こえて、俺は薪を割る手を止めた。聞いたこともない響きだったが、誰のものかはすぐにわかる。あまり喋らない謎の怪我人の声だ。くぐもった音にどこか痛めたのかと焦り、斧を放りだして屋内へ入る。

    やや薄暗くしてある部屋には、無限のほかにもうひとつの影があった。ゆっくりと目が暗さに慣れていく。
    それは人だった。男か女かはわからない。太い首と厚みのある手と座った姿勢でもなお高い身長は明らかに大人の男のものだったが、伸ばしてゆるくまとめた髪とたっぷりと幅をとった黒い服は女のものにも見える。白く塗られた顔がぼんやりと浮かびあがり、それがきれいに化粧されていることに気づく。女か。
    じっと俺を見つめる視線は鋭く、物言いたげだった。今にも首根っこを掴まれて問い詰められそうな気がして背筋がこわばる。緊張する。

    「えっ……誰」

    すっかり迫力におされてしまい、間抜けな声がこぼれた。
    この部屋には無限だけのはずだ。ひとりきりで行き倒れていた彼に見舞客などあるはずもなく、訪れるものといえば、庭の鶏や飼っているとも言いがたい無愛想な猫が紛れこんでくるくらいだ。
    孫力と 2043

    recommended works

    mayuko_lxh

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    それは人だった。男か女かはわからない。太い首と厚みのある手と座った姿勢でもなお高い身長は明らかに大人の男のものだったが、伸ばしてゆるくまとめた髪とたっぷりと幅をとった黒い服は女のものにも見える。白く塗られた顔がぼんやりと浮かびあがり、それがきれいに化粧されていることに気づく。女か。
    じっと俺を見つめる視線は鋭く、物言いたげだった。今にも首根っこを掴まれて問い詰められそうな気がして背筋がこわばる。緊張する。

    「えっ……誰」

    すっかり迫力におされてしまい、間抜けな声がこぼれた。
    この部屋には無限だけのはずだ。ひとりきりで行き倒れていた彼に見舞客などあるはずもなく、訪れるものといえば、庭の鶏や飼っているとも言いがたい無愛想な猫が紛れこんでくるくらいだ。
    孫力と 2043