Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    つくね

    @cutthekanninbkr
    魔道祖師/陳情令 今のところ曦澄のみです

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 27

    つくね

    ☆quiet follow

    花催す雨2-4

    お兄ちゃんガード発動中です…
    ※曦澄ですのでご安心ください

    #曦澄
    #オメガバース
    omegaverse

    Tap to full screen (size:630x928).Repost is prohibited
    😭🙏😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭🙏😭😭😭😭😭😭😭😭😭🙏😭😭😭😭😭😭😭😭💯😭😭😭😭😭👏😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭🙏🙏🙏😭😭😭😭😭
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    takami180

    PROGRESS長編曦澄その9
    スーパー無自覚兄上2
     その日、寒室の飾り棚には竜胆が生けてあった。小さな黒灰の器に、紫の花弁を寄せ合っている。
     藍忘機はそれを横目にして、藍曦臣の向かいに座った。
    「お待たせいたしました、兄上」
    「いいや、大丈夫だよ」
     今日は二人で清談会の打ち合わせである。
     藍曦臣が閉関を解いてから初めての清談会となる。藍曦臣自ら挨拶をするべき宗主、あちらから話しかけてくるのを待った方がいい世家、細々と確認していけばあっという間に時間は過ぎる。
    「こんなものでしょうかね」
    「はい」
    「ふふ」
     藍曦臣は堪えきれずに笑みをこぼした。藍忘機が首を傾げる。
    「実はね、忘機。三日後に江宗主が泊まりにきてくれるんだよ」
     それは今朝届いた文だった。
     ——次の清談会について打ち合わせるので、明日より数日金鱗台に滞在する。その帰りに雲深不知処に寄る。一晩、泊まらせてくれ。五日後だ。
     江澄からの文はいつもそっけない。今回は特に短い。しかしながら、その内容は今までで一番嬉しい。
     会ったときにはまた叱られるのかもしれない。あなたは何度指摘すれば覚えてくれるのか、と目を三角にする江澄は容易に想像ができた。
    「友が、会いにきてくれる 2893