バーサーカー誕生善法寺いさ子には大切な幼馴染みがいる。
かわいくてカッコよくて優しい、いさ子自慢の親友だ。
食満家でも両親は元より、歳が離れている兄達も留三子をお姫様のようにかわいがった。それはいさ子の両親も同じで、何かと不運ないさ子が今日まで後に残るような怪我だけはしなかったのはいさ子の悪運もあるだろうが、留三子の尽力があることは大きい。娘の大切な親友を大事にしない訳がなかった。
色違いのお揃いの服は少なくなく、それはふわふわのワンピースだったり、髪を彩るリボンだったり、小さな靴だったりと多岐に渡る。それら全てを両家族はかわいいかわいいとベタ褒めした。
実際可愛かったので地元の広報誌や写真館でモデルをやらないかと声を掛けられるのもしょっちゅうだった。
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