あなたを好きだとしても私があなたのことを好きだとしても、それはサガ様には関係のないことだ。私の人間としての命は終わったけれど、以前よりも今の方が、私は生きることが楽しいと思えますよ、サガ。いつかはメンバーとして、友人としてではなくあなたの隣にいたい。
私には、初めてお会いしたあの日からずっと、キラキラしていて綺麗だと思っていますよ。サガ、あなたはとても美しい。
今のこの人生もキラキラとはしていますが、サガにこの気持ちを許していただくことが出来たならば、私はもっとキラキラとした恋をすることができたでしょう。
私はそう思いながら、窓の外の紅い月を見た。
ミスト「今日は、満月ですか……」
サガ「ミスト、今日は気をつけろよ」
ミスト「!?サガ、いつから………。はい、私は大丈夫です。お気遣いありがとうございます。」
サガ「満月の夜は、吸血衝動が1番出やすいからな。人間への吸血を行うやつも出る。本能に逆らえないとそうなるが……お前はもう慣れてきたか」
ミスト「そうですね……だいぶ慣れました。サガが吸血衝動の出た際に対処してくださるおかげですよ。感謝しています」
サガ「ああ、いつでも辛くなったら言え。本能に従って人間への吸血をした場合、罰が下る。それだけは避けろ。」
ミスト「ええ、もちろんです。」
サガ「なら、いい。俺は行く」
ミスト「はい、わざわざありがとうございます。」
私は、こんなにも優しいサガと一緒にいれることをとても嬉しく、幸運に思っていますよ。きっと、私の同年代の方々は人間同士での恋をし、家庭を持っているのでしょうが、私は今のままでじゅうぶんです。サガの創る国を見ながら生きていくのはとっても楽しいことでしょうね。
楽しみにしていますよ、サガ。