わたしの幸せな結婚パロ私の幸せな結婚パロ

天馬司(17)
髪型は限定のやつ。
書生服。
異能力持ちの家系に生まれたが未発現。(通常は10歳頃に発現する)
結界や式などは作る事が出来る。
家族と仲は良い。
ショーが好きで劇場によく通っている。

神代類(17)
髪型は通常のやつ。
仕事時は軍服、普段は着物。
異能力持ちの家系に生まれ10歳を待たずに発現(火を操る)
式も作り、姿隠しや遠視の術も得意。
15で軍に入り、一年足らずで要職に就いた。
ショーが好きで休みには劇場に通っている。

東雲彰人
類の部下、刀に異能力を込めて戦う。
司くんを司さん呼び。
類くんを類さん呼び。

青柳冬弥
司の幼馴染み、町で茶屋を経営している。
司くんを司さん呼び。
類くんを神代さん呼び。


異能力持ちは軍に入るのが基本。
異能力家系は一般市民とは住む場所が分けられているが、町にある店を利用するのは可能。
発現したら、特別な学校へ入り異能力の精度を上げる訓練を行う。




劇場で出会った二人は意気投合。
司が職を探していると知る類。
家事手伝いに女性を雇い、またトラブルになるのも面倒(過去にトラブルが起きた)だからと考えた類は住み込みで働かない？と提案。
親に了承を取り、司は類の家で働くことになる。

男二人なので、ショーの話をしたりしながら気軽に楽しく生活していた。
類は野菜を食べる事を頑なに拒む。
ある日、食べた肉団子に刻んだ野菜が入れらていた事に気付かずに食べた類は、司に食べられたな！と誉められる。
それに気恥ずかしくなりながらも、悪くないかなとなる類。
次第に司の料理なら野菜を食べられるようになる類。その事を部下の彰人に話すと｢その人が特別なんじゃないっすか｣と言われて、司との生活を思い出しているうちに司の事が好ましいと考えたことあると思い当たる。
司も司で幼馴染みである冬弥に類の笑顔をもっと見たいと思うのはなぜだろうと相談。
｢ご家族以外に大切な方が出来たんですね、素晴らしい事です｣と言われて大切……ってなんだろうと悩む司。(自覚なし)
その内、分かるだろうと考え帰宅。
類は帰宅すると、笑顔の司に出迎えられて気持ちを自覚。
付き合ってほしい！ いいぞ！どこへ行くんだ？のお約束のすれ違いをするが、類はチャンスだと思い一緒に出掛ける。
さりげなく触れてみたり贈り物をしたりとあの手この手でアタックしてみるが、脈があるようには思えず少し落ち込む類。
一方の司は、あとちょっとで家族とは違う大切に答えが出そうだった。

咲希と一緒に出掛けていた司は、プレゼントだよと髪紐を貰うが、類に櫛を貰った時のような胸の高鳴りがない事に気付く。
どうしたの？と聞かれ、櫛を見せる。
咲希が｢お兄ちゃん、るいさんの事が大好きなんだね｣と言い。どうして、受け取る時の気持ちに違いがあるのか知り自覚。
咲希と分かれ帰っていると、ガラの悪い人達に絡まれる。
争っているうちに櫛が地面に落ちて踏まれ、割れた音がした。
司が怒り、離れろ！！と叫んだ瞬間。突風が起こり相手が吹っ飛び異能力持ちだ！と逃げていく。
櫛を拾い上げると真っ二つに割れていて、涙を流す司。
仕事から帰った類は、司の目が腫れている事に気付く。
司は櫛を持ってきて、自分のせいで折れてしまった。申し訳ないと謝る。
故意に折ったのではないと思った類は、司から夕方の話を聞いて、実は軍の内部には類の事を良く思わない人も居て、司を狙った可能性があると話す。
類は悪くないと否定する司に、一緒に櫛を買いに行こうと類が言うと司が嬉しそうに笑うのでこれは脈ありなのでは？と類は嬉しくなる。
また狙われるのは危ないからと、異能力持ちからは姿が見えなくなるお守りを渡す。

一緒に櫛を買いに行く日、類は呼び出されて軍へ行っていた。
待ち合わせ場所へ着いた司は、お守りを忘れてきた事に気付く。今日は人通りも多いから大丈夫だろうと思っていると、車に引きずり込まれる。
その様子を見てしまった巡回中の彰人は、軍部に戻る。
その報告を受けた類は黙ったまま歩き出すと、止める上司を無視して車へ乗り込みついてきた彰人に僕が暴走したら頑張ってと伝える。
司さんの作るパンケーキで手を打ちますよと答える。
連れ去った人物の目星はついていたので、その屋敷に向かう二人。

目が覚めた司は手を後ろで、足も縛られていて身動きが取れない。
辺りの様子を窺うと、床の感じとほこりっぽい空気にここは蔵だと予想。
類に迷惑を掛けてしまうなと考えていると、木製の扉を開けて小太りな軍人が入ってくる。
その軍人は司を奪えば類の顔が歪むのを見られるだろうと、下品な笑い声を上げた。
司がオレに手を出しても意味がないと言うと、軍人は司に近付くと頬を殴る。
強い目で見てくる司に軍人はニヤリと笑うと、司に跨がると着物をはだけさせて中のシャツを引き裂いた。
顔が引きつり声を上げそうになる司だったが、相手の思うツボだと思い唇を噛み締めて目を閉じる。
覚悟を決めようとしていると、ギャッと言う声が聞こえた。
目を開けると跨がっていた軍人は居らず、類がその軍人を痛めつけていた。
司が名前を呼ぶと類は止めて、司へ駆け寄ってくる。
強く抱き締められて、泣きそうになる司だったけど我慢した。
縛られていた手と足を解放してもらい立ち上がろうとするが、力が入らず座り込んでしまう。
情けないなと泣きそうな顔で笑う司を横抱きにして、類が蔵を出ようとすると彰人が追い付く。
彰人が軍人の処分をどうするのかと尋ねると、不正の情報は集まってるから明日にはクビだから放っておいていいよと答える類。
彰人は蔵の扉を閉めると、外から閂を掛ける。驚く司だったが、類は知らないふりをしていた。

彰人の運転を変わってもらい、類と司は後部座席に座る。
類は殴られた場所が痛まないように、慎重に司に触れる。
助けに来てくれてありがとうと言う司に、類は｢うん｣とだけ返事をした。
それから会話は特に無いが、類も司もお互いの手をしっかりと握っていた。
類の家に着いた二人は、車から降りて家の中に入る。
蔵の床の土で汚れているから、お風呂に入ってくると訴える司を離さない類。
司は心配を掛けた事を謝ろうとするが、類がさっきみたいに強く抱き締められる。
しばらくそうしていると、安心したせいか司の殴られた場所がズキズキと痛み始めた。
｢痛い｣と司が呟いてしまい、ハッとした類が冷やすものと言いながら台所へ走るが、手に取った桶や氷を落としたのか、ガコッやガシャンという音が響く。
それに司は目を丸くするが、ふっと嬉しそうに笑うと台所へ向かった。
二人は汚れを落とし縁側で休んで居ると、類が司の手を取った。
司が顔を向けると類は真剣な表情をしていて、司はその表情に目を奪われる。
｢あのね、司くん。このタイミングで言うのは卑怯だとは思うんだけど、司くんの事が恋愛の意味で好きなので僕と恋人になってください｣
司は類の手をぎゅっと握り｢オレも好きだ！｣と応える。

後日、前以上に仲睦まじく櫛を選ぶ二人の姿があった。