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    rara_wcat

    SS進捗や二次短歌の下書きのスクショなどの置き場。絵は殆どないし下手絵だけです。

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    rara_wcat

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    リハビリバミファ
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    https://poipiku.com/18609/7506680.html
    の続き

    ##SS

    あの子と僕/ミファーの気持ち[リバミファ]「あの時、貴方が私の事を好きなんだって分かって正直戸惑ったけど嬉しかったの」

     僕の家で少しだけ痩せたミファーは絞り出すようにそんな事を呟く。

    「怖かったの。好意を断るという行動が」
    「好意を断る行動?」
    「うん。リンクに振られた時、すごく辛かった。でもリンクも同じ位辛そうな顔で……相手の想いを拒絶するってお互い辛い事なんだなって」
    「それであの時僕と付き合おうってなったの?」

     僕の言葉にお姫様の肩が微かに揺らぐ。

    「……それは違う。怖さは確かにあったけど、それよりも貴方の好きって想いがどんなものなのか、知りたかったから」
    「じゃあ僕はあいつの代わりって訳じゃ…」
    「……信じてもらえないのは分かってる。でも、違うの。貴方の想いを前向きに捉えたかっただけなの」
    「……」
    「貴方の想いは風みたいだった。重みはないのに確かにそこに強く"在る"……。それがすごく心地良かった」
    「風……」
    「正直言うと、リンクが好きな私もまだいると思う。それでも私、貴方の事がもっともっと知りたい。貴方の風を、戦い方を、素の貴方を」

     それはもう既にただの興味の域を逸脱した感情だが、お姫様は気付いていないようだった。

    「……やっぱり、ダメだよね。こんな都合が良い話」
    「ミファー……」

     ダメなワケ、ない。なのに言葉が追いつかず名前を呼ぶことしか出来なかった。

    「お父様には私から言っておく。貴方には絶対に迷惑をかけないようにするから」
    「ま、待ってよミファー…!」

     今にも家から出ていきそうなミファーの肩を思わず掴もうとするがスルリと逃げられてしまった。

    「さようなら、リーバルさん」

     ミファーはそれだけ言って僕の家を飛び出した。その目には溢れそうな涙が浮かんでいた。
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    DONE■レオマレ■診断
    ベッタ再録
    ■片思いレオマレにしてみた。
    ↓診断結果
    もなかのれおまれさんには「終わりが見えない」で始まって、「君の名前を呼んだ」で終わる物語を書いて欲しいです。季節を感じる話だと嬉しいです。
    #書き出しと終わり #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/828102
    終わりが見えない。
    嫌われているのに、これ以上相手に嫌われるのは・・・・。
    いつからこの思いが自分の胸を甘い痛みとなって身体を蝕んでいるのかもう忘れた。
    自覚なんてしたくなかった。こんなに苦しいなら。
    諦めようと何度もひと目がつかない場所で、静かに涙を流してしまうというのに。
    「それも青春のひとつじゃ」
    リリアに相談したが、楽しそうに微笑まれて何も解決もしなかった。

    月夜が学園に振り注ぐ。
    マレウスは日課である廃墟巡りに向かうため、寮をこっそりと抜け出した。
    静寂に包まれた目的の廃墟までの道のりで、今日も一人物思いに耽る。
    今日こそは、歪み合わずに話をしようと決めていたのに駄目だった。
    どうやったら、普通に話すことが出来るのか。ほんの少しでいいから歪み合わずに話すことはできないか。
    そんな考えが頭を駆け巡り、答えがなかなか出てこない。簡単に相談出来る内容でもない。
    ひとりで考えても答えが出ないとわかっている。気軽に相談出来る友がいないのであれば、相談することも難しいだろう。
    悩んでいるマレウスを嘲笑うかのように、月の光は闇夜を照らす。
    溜息を一つ零すと、目的の廃墟まで向かっていた足が 1215