あの子と僕/クールダウン[リバミファ] 結局翌日、ミファーと一切顔を合わせる事無くリトの村へと戻った。
我ながら酷いコトを聞いたと思う。でも必要な事だ。
「僕は僕だ。あいつの代わりになんて、なれない」
それから一日二日も経てば後悔もいくらか薄らぎ、三日後には隣にミファーがいない事にも慣れていった。
五日経った頃には、きっとこのまま付き合っていた事もなかった事になるのだろうと少しだけ寂しく思ったりもした。
一週間後、リトの村の入口が何やら人だかりができていてとても騒がしかった。野次馬根性で見に行くと、信じられないものが目に飛び込んできた。
「リーバルさん…!」
そこには防寒具を着込んだ人魚のお姫様が泣きそうな顔で立っていた。